私が住む新興住宅、もう60年ぐらいたつのかなあ。
京都の町中で育ったおっちゃん達が、お地蔵さんを調達してきたはって、
この地に引っ越ししてきた時は、地蔵盆が2日間、ちゃんと開催されてたんです。
私は娘と息子のお地蔵さんの提灯をあつらえて飾ってもらっていました。
京都人ではない旦那が、地蔵盆の日に帰省する計画を立てた時、
「ここらの子は地蔵盆が夏一番の楽しみやのに、それはあかん」
と阻止したんです。
でも子供達も少なくなってきて、楽しみも多様化してね、
何にも増して高齢化で、地蔵盆をすることが難しくなりました。
お地蔵さんをどこかへ納めようかの話もありましたが、
子供が生まれた時には涎掛けの新しいのを作ってかけ替える人、
ちょっとですが、涎掛けの裏にお供えがあったりして、
お地蔵さんは、そのまま鎮座したはるのです。
ちょっと前、
「お地蔵さんの涎掛けが汚のうなってるし、
誰か作ってくれへんかなあ」てお地蔵さんの前の家の奥さんが言わはって
昨日の朝、思い立って縫うことにしました。
ちょうど子供の日やし、どの子も元気にそだって欲しいしね。
ひだを寄せたり、飾りをつけたりとか思ってるとナカナカ取り掛かれないので
端切れとバイヤステープで汚い縫い方やけど出来上がりました。
ほんまは、毎年綺麗に洗ってお化粧しなおすんですけど、
もうようしませんしね。
それでも、ちょっとはすっきりして、お地蔵さんも気持ちよさそうに
みえました。