うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

亀楽店主、値上げは我慢

昨日は終日雨でしたね。

久永さんのライブに行ってきました。

 

前日は「ラビバニ」ライブで夜の9時まで

レミューズカフェさんにいたので、

ライブはノツコテ状態やったんですけど、

それでも行く気になりました。

 

週明けの締め切りがないという気楽さがまずあって、

亀楽で、久永さん、となると、

行きたくなってきました。

なにせぼくの苦手なさだまさしの歌も、

久永さんのカバーだと聴けるんですから、

久永さんの歌はぼくにとって、

浄水器のフィルターみたいなもんかも。

その清浄さ(声も、うたい方や姿勢も)が、

久永さんの魅力だと思うんですね。

 

亀楽の玄関に緊急告知が!

ギリギリまで値段の据え置きに努めてまいりましたが

ついに値上げに踏み切らはったんですね。

丸井さんによると値上げはお酒、飲み物だけで、

日替わりランチも料理も上げてはらへんそうです。

もちろんライブの料金も(出演の方には残念でしょうけど)。

 

出かける直前にお使いを頼まれて、

それをちゃんとこなしたうえで

1時の開演に滑り込みました。

立派立派。

 

明日(昨日の今日ですけど)は

ヘイゼル・ディケンズの命日というMCから始まりました。

久永さんの大好きなヘイゼル・ディケンズ

ネットで調べると、

女性ブルーグラス・アーティストの先駆的存在

ということでした。

ご先祖はチャールズ・ディケンズだったりして。

 

そのヘイゼルの曲でオートハープの弾き語りがスタート。

 

1部のセットリスト

West Virginia, My Home(Hazel Dickens)

Gold Watch And Chain (The Carter Family)

The Winding Stream(The Carter Family)

Wildflowers(Dolly Parton

時には昔の話をしよう(加藤登紀子

記憶の坂道(カリフォルニア州歌/オリジナル詞)

Hobo’s Meditation(Dolly Parton

Across The Great Divide(Kate Wolf )

 

久永さん愛用のマーチン000-18、

ヘイゼル・ディケンズが使っていたギターだそうです。

入手の経緯は語らず、で。

そこが気になるやん。

 

休憩の間に出してもらった和菓子。

ひとり2個はいつも多いと思うんですけど、

持ち帰りにくいので2つ食べてお腹いっぱい。

晩ご飯食べられるやろか。

うぐいす餅は決まりとして、水無月はどちらを選ぶか。

珍しいのでキンカンをいただきました。

王道の粒あんのほうがよかったかなあ。

 

2部のセットリスト

My Better Years(Hazel Dickens)

Cannon Ball Blues(The Carter Family)

Wild Mountainside (Eddi Reader)

My Dear Companion

Broken-Hearted Lover(The Carter Family)

The Circle Game(Joni Mitchell

まほろば(さだまさし

Little Annie

アンコール

Allelujah(Eddi Reader)

 

「Wild Mountainside」のMCでは

「私のこの歌を聴いて、

 うめはらなかせさんがレパートリーにしてくださって」

と話していただきました。

そういえば、なかせさんがうたいたがったパートを

割愛したのを思い出しました。

それで非常になかせさんの機嫌を損ねたんです。

 

MCではいっぱい話されたんですが、

ディア・コンパニオン(旦那様)への嘆き節よりも、

四條畷市のホールコンサートに出演されて、

700人以上収容の立派なホールに、

お客さんが20人って話がいちばんインパクトがありました。

 

歌ってやっぱり「音」なんですね。

歌詞はついてても歌は音として耳に入ってきて、

なんらかの作用を及ぼします。

その音が英語で、意味がわからないとしても、

日本語の訳詞より英語のままのほうが、

音から伝わるものが大きいと感じるときがあります。

「The Circle Game」は英語でうたうほうが

しっくりくるとおっしゃったのは、

ガッテン!ガッテン!(死語?)でした。

ぼくの場合、たいがいの洋楽は

英語で聴き、うたうほうがしっくりきます。

 

いいライブでした。

ギター1本、オートハープ1台(?)で耳にやさしく、

歌声も心が洗われるようで、心地よい2時間でした。

アンコールの「Allelujah」がまたええ出来で、

エディ・リーダーのを聴くと、

上手やなあ、でもムリ! ってなるけど、

久永さんがうたわれると身近に感じられます。

芸術品の歌を、ぼくらの手に届く存在にする、

上手に噛み砕いてスペックダウンする、

そういう変換力があるなあって思うんです。

前衛的なアートが普段使いのお茶碗になるみたいな。

 

次回の亀楽ライブは6月第3日曜日だそうです。

7月はこんな催しもされるようで。