4月4日のライブのお知らせはがきのキャッチ、
April come We will
は、もちろんだれもが知っている
April come she will(四月になれば彼女は)
のもじりなんですけど。
それで改めて、この歌をじっくり聴いてみました。
学生時代にギターをコピーしていたつもりでいたのですが、
いまごろになって、
あれ? ここ、こんなふうに弾いてる!
と気づきました(遅い!)。
これ、キーはA♭で、プレイキーは1カポGです。
Gのメジャーで始まって1番と2番はEmで終わり、
最後の3番はGメジャーで終わる構成はうまいなあと思います。
4月5月……と季節感を出しつつ、春夏秋冬ではなく、
秋で終わることで静かな余韻を残します。
で、コードの話。
April come she will
に続けて、
When streams are ripe and swelled with rain
(川が満ちて雨で潤うころ)のところ。
コードは単純にAm→Em→Am→Emと進むかと思いきや、
最初のAmの次はEmじゃなくて、
Amのフォームのまま右手親指で弾くベース音が、
5弦開放、6弦3フレット、6弦1フレット
と下がっていってEmに至るベースランニングでした。
(このときのAmのポジションは人差し指を外してx0220x)
ベースの音だけ拾うと、5弦のAから6弦G→F→E。
A G F E
When streams are ripe and swelled with rain
なるほどなあ。
だからあんなに不思議な感じがするのか。
曲調の不安感ともマッチしていると思います。
プロの料理は一味違うというけれど、
ポール・サイモンのギターもシンプルなギターワークに、
ひと工夫してありました。
このベースラインはインストゥルメンタル曲
「アンジー」なんかといっしょで、
ポールにはとっても自然な選択だったんでしょう。
そんなこともう知ってるよとおっしゃるS&G好きの方、
多いと思います。
いまさら新発見みたいに書いて、お恥ずかしいことでした。