子供の頃は、父の実家のとなりに住んでいて
おばあちゃんが裏庭でちっちゃな畑を楽しんでいました。
何しろ室町通に面していたその奥だから、どれくらいの
畑か知れたもんです。
夏になると、仏さんのお供えにもする「ほおずき」を
おばあちゃんがくれて、よく遊びました。
先日畑で、自由にどうぞって置いてあったほおずきを貰ってきました
地蔵盆の時、小さな蓮の描いたアルミのお盆にお供えを
持っていくと、お下がりにほおずきやお芋さんが
載ったお盆が返ってきたのを覚えています。
懐かしい夏の風景です。
私達は地蔵盆を「お地蔵さん」と呼んで、指折り数えて
待ったもんでした。
母は厳しいと言うか、変わりもんで、
女の子はあんなとこに行ったらあかんとか言うてね。
それでも、おやつの時間や、福引の時間は飛んでいきました。
話はもとにもどって、ほおずきの中の種を抜いて、
ヴィヴィと鳴らすのがたのしくてよう遊びました。
種抜き上手だったんです。
いただいたほおずきでやってみました。
見えますか? ちゃんと抜けてるでしょ。
この穴を下唇に乗せて、上から圧力をかけると
ちっちゃな爆発音、あんまり品のええ音やないけど、
楽しくてよう鳴らしたもんでした。
写真のほおずきは小ぶりで大きな音はしませんでしたけど、
口の中の感触は当時のままでした。
ちょっと鳴らすの下手になってたかも。