今日と不安ない
と変換されていまいました。
名前は知ってるけど読んだことはない
という作家はいっぱいいます。
その一人がこの「森まゆみ」という人です。
肩書は作家・エッセイストですけど、
さて、どういう方面の人かというと、
さっぱりわかりません。
だけど、京都にまつわる身辺雑記・対談本なので
読んでみました。
人気があってなかなか借りられませんでした。
京都不案内
自身の病気がきっかけで「樹木気功」というのを
やるためにしばしば京都を訪れた著者が、
京都で出会った人、発見したなんやかやについて記しています。
学者、芸術家、文化人……交流範囲がとっても広くて、
京都にも空襲があったとか、
京都は東京よりおいしいパン屋が多くて、
京都人には意外な話がいろいろ出てきます。
これだけ本をいっぱい出してる人なのに、
お金持ちでは全然なくて、
ちまちまと節約しながら、
公共交通機関や自転車で、
ディープな京都を楽しんでいる様子に、
親しみを感じます。
ここに登場する学者、文化人を知っている人なら、
それはそれでとっても面白いと思うのですけれど、
ぼくみたいに、はあ？ だれその人？
という人間が読んでも楽しいのが、
食事処のレポートです。
居酒屋、中華、ラーメン、洋食、和食、
実にいろんなお店が登場します。
舌の肥えた著者の京都の食べログ
みたいな読み方もできるので、
登場する店のほんの一部を紹介します。
皆さん、行ったことのあるお店はありますでしょうか。
ｐ１３
北白川の吉田屋というラーメン屋。無化調、化学調味料無添加の店だ。
たぶん上の店だと思うのですが、
検索で引っかかった下のラーメン屋さんも入れときます。
ｐ１９
疎水沿いの和菓子店、叶匠寿庵寿で京料理のお弁当を奮発。
叶匠寿庵寿の食事処が岡崎にあったのですね。
知りませんでした。
あともう２軒。
ｐ２７
私は祇園にある「三福（みふく）」という
昭和二五年から続く宿に何度か泊まった。
由緒ある建物、おかみさんの優雅な挙措。
部屋からは鴨川が見える。
そして朝ごはんもいいが、
夜は入口脇のカウンターの居酒屋で、
女将のご亭主が包丁を握っている。
朝ごはん、おいしそうです。
ｐ３５
北白川別当町には、神戸のパン屋さん
「DONQ北白川店」が八時に開く。
ここのモーニングパイキングは八○○円、
おいしいパンが食べ放題にフリードリンク付き。
このなかで唯一ぼくが行ったことのある店。
パン屋さんなのにお茶しかしてないので、
一度モーニング食べてみたいです。
これからネタのないときはここに出てきた食事処を紹介しますね。
食いしん坊の方はお楽しみに。
