うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

怪談バンジョー皿屋敷

YouTubeを見てたら、たまたま出てきたブルーグラスバンド。

The Westbound Rangers

西へ向かうレンジャー」ですか。

とっても楽しいです。

そして哀愁があります。

 

曲は前に紹介したのとたぶん同じ?

"Big Scioty"

トラディッショナルソングなんですね。

”Scioty”って言葉は調べたけど、わかりませんでした。

”Sciota”ともいうようですが、やはりわかりません。

www.youtube.com

ギターソロは神ワザ的に速弾きってことはないけど、

低音弦のチョーキングとか、

ノリにノッてリズムが食い込んでくとこ、

ジャズみたいなグルーヴを感じてワクワクします。

なにより楽しそうに弾いていて、お客さんもうれしそう。

音楽仲間にブルーグラスバンドは数あれど、

こういう音楽をやるとこはあんまり見かけません。

同じブルーグラスでも流派が違うんですかね。

哀しみの成分が漂います。

 

それにしてもこのバンジョーの胴についた赤い模様、

親指があたるところと下の指があたるところ、

血の色でしょうか。

痛々しいとも、おかしみがあるとも思える模様です。

こんなお話を妄想しました。

 

昔々、テネシーナッシュビルに、

サラという名の女主人がいるバンジョー館(やかた)がありました。

バンジョーづくりで財を成した一家です。

サラにはバンジョーを聴く三人の娘がいました。

バンジョーを聴く三姉妹はあまりにバンジョーが好きすぎて、

奏者にもっと速くもっと速くとねだります。

一倍~二倍~三倍~四倍~五倍~速で~~~

とおねだりはどんどん加速し、

奏者は気が狂ったように速弾きをするので、

とうとう指から血を流してあの世に行ってしまいます。

奏者の死をはかなんだバンジョーを聴く三姉妹は

後を追うように次々と亡くなってしまいました。

残された血染めのバンジョーからはいまも、

一倍~二倍~三倍~~~~~

と、バンジョーを聴く三人の娘の声が

聞こえるのでした。

 

 

 

 

 

 

前に紹介した「Big Sciota」、かわいいから再録。

www.youtube.com