うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

仰げば尊しわがしのおんライブ

昨日、寒かったです。

それなのに一日中雨。

という日に、オートハープの第一人者にして、

シンガーソングライター、クリさんの亀楽ライブ、

「クリのここだけの話」でした。

なかせさんは急にお孫さんが来られたので、

ぼくひとりで聴いてきました。

 

ご病気やおケガもあったと聞いていましたが、

クリさん、歌声や演奏はいつもと変わらず、

というか、いつも以上にMCが念入りで、

クリさんワールドを久々に堪能させていただきました。

 

聴いていてふいにデジャブを感じたんです。

年を取ったらデジャブはないものと思ってたけど、

これって久しぶりの不思議な感覚。

あれ? もしかしてクリさん、

前に聴いたのとそっくりそのまま同じこと話してはったりして!

同じ場所、同じスタイルで。

デジャブだったかどうかはともかく、

昨日は雨で9号線が渋滞していたので、

午後1時の開演に少し遅れて1曲目は聞き逃しました。

*後日、セットリストを公開されました。

 1曲目は「よく言うわね」だったそうです。

以下、クリさんの演奏曲です。

 

淋しいあの道

40度を超える熱で病院に行って点滴につながれながら

この歌詞を考えたはったそうです。

そんなときに(歌づくりするなんて)、

病気やな、ほんまに

と自嘲してはりました。

病気の最中に歌づくりの病気と自認してるクリさんて笑えます。

 

それにしてもよう昔のこと(とくに値段)をよう覚えたはります。

バス代がいくらのときにコンサートが3000円で、

当時にしては倍くらい高かったとか。

それでもこれを逃したらもう聴く機会がないというので、

京都中の楽器屋さんの奥さんが京都会館に集まったとか。

 

鉛の兵隊

これを書いたのは「深夜食堂」のオープニング曲をうたってる

鈴木常吉という人。

あの「思ひで」のメロディーもこの人のオリジナルじゃなかったんですね。

多才な人で、役者もするし、絵本も描くとか。

ボタンアコーディオンという難しい楽器を演奏してはるそうで、

そのYouTubeがこれ

www.youtube.com

すでに亡くなっておられてCDは中古も流通してないとか。

忘れたいけど忘れない

眠りたいけど眠れない

着替えたいけど服がない

という歌詞、入院中に、その通りや! と思ったそうです。

 

次の曲のタイトルは聞き取れませんでした。

「ラブアゲインブルース」だそうです。

 

古い線路

震災の翌月2011年4月につくったという歌。

       F   Fm

ゆずの「ゆっくりゆっくり下ってく」みたいな

半音進行がクリさんは好きなんだそう。

へ~~~、初耳です。

 

すいすい

お客さんにとっての予習曲だったそうです。

こういう曲をやるから聴いておいてねと事前に告知されてたんですね。

軽快な曲(原曲は知らないです)でした。

 

風に吹かれながら

原曲はあの有名な……。

日本語詞をだれかさんが書かれてて、

それをクリさんが書き直したとか。

補作詞とはまた違うのかなあ。

 

アカシア

西田佐知子の「アカシアの雨にうたれて」は、

調べたら「アカシヤの雨がやむとき」が正しい題やったそうです。

ぼくも「うたれて」と思うてました。

なかせさんにうとてほしいなあておっしゃってました。

フェイスブックって、なにか不都合なことを書こうとすると

投稿できませんと(AIに)拒否されるんですって。

それも知らんかったなあ。

 

休憩喫茶タイム

丸井さんの計らいでうぐいす饅頭、桜餅が登場!

仏光寺御前の小松屋さんの和菓子らしいです。

ay-style.net

いただく前に「仰げば尊し」を口ずさむようにとクリさん。

「和菓子の恩」は丸井さんの十八番なんですけどね。

加えて、どなたかの差し入れの生ういろうがあって、

どれも上品なお味なんですけど、

和菓子を一気に3つ食べたのは生まれて初めてかも。

晩ご飯、もう食べられない。

 

と、たらたら書いてたらこんなに文字数が!

二部は曲名だけにしときます。

ハナミズ

損な役回り

せやねん

しょっちゅうお前

会えないもう

王子だった頃

眠れぬ水夫

(アンコール)

あの川で君に

 

ぼくは音楽的教養がないから、

MCで語られるブルーグラス、フォーク、カントリー、

アイリッシュなどのミュージシャンの大半を知らなくて、

もしも知ってたら、ああ、なるほど! そうかあ、

そういうつながりが、ふむふむって膝を打ってたでしょう。

知ってたら裏話がもっと楽しめたはずです。

PP&Mのマリー・トラバースも出てきました。

エリック・クラプトンスティーヴ・ガッドがいた

凄腕バンド「スタッフ」まで登場したのはびっくり。

 

お客さんは皆さん、クリさんがうたい終わって、

後奏のオートハープの音が鳴りやみ、

一呼吸おいてから拍手をされます。

余韻まで楽しみたいというファンの方ばかり。

なかにはICレコーダー(それも高級機)3台で

録音されてる方がおられました。

CD音質で録音して、クラッシュに備えて

2台のハードディスクで保存されてるそうです。

歌もそうですが、クリさんのMCは京都フォーク史の、

貴重な史料になるんじゃないでしょうか。

 

ライブのあとはいつもお酒が出て

オープンマイクになるそうなんですが、

付き合いの悪いぼくはそそくさと帰りました。

外に出たらまだ降ってたので、いやになりましたよ。

 

そうそう、クリさんの今後のライブ予定、

高野のウッドノートという喫茶店が40周年で、

6月の第1土曜に、それから、

近江八幡のスマイルでは8月20日(日)、

演奏とセミナーをされるそうです!