うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

ユーミンの十円木馬

シングス・ユーミン

Hi-Fi SET / SINGS YUMING

ハイ・ファイ・セットがうたう

ユーミンの曲だけを集めたアルバムを聴いていたら、

十円木馬

という歌が出てきました。

 

たいがいのユーミンの歌は知ってるつもりでいたけど、

この曲は初耳。

1984年発表の曲のようです。

荒井由実作詞、松任谷正隆作曲で、

だからユーミン自身はうたってないのかしら?

www.nicovideo.jp

 

十円木馬って、そういえばデパートの屋上にありました。

木馬に限らず、パトカーとか、メリーゴーランド的なのとか、

男の子向け、女の子向け、いろんな種類がありました。

昔は1回10円で動いたんですね。

動き出すと音楽が鳴ったりしました。

 

買い物に退屈した子どもを屋上に連れて行って、

10円ならいいかと乗せてやったもんです。

1分か2分ほど動いて、それでうれしそうにしてました。

乗り物に乗るって大人でも楽しいですもんね。

こんな10円のおもちゃみたいな乗り物でも、

子どもは喜んでくれて、親も笑みが漏れました。

そういう小さなしあわせがあったことを

この歌を聴くまで忘れていました。

自分も若い父親やったんやなあ。

 

このシンプルな、それこそ、

子どもだましみたいな乗り物に

十円木馬

って名前をつけたユーミンはさすがです。

そんな呼び方は一般にはしてなかった気がします。

(それともぼくが知らないだけ?)

このタイトルだけで一気に過去へ飛ぶことができ、

とっても懐かしく感じました。

 

でも歌詞を読んでると、

幼子のときに彼と乗った思い出なのかどうか。

年齢制限はあったはずだから、

そんな幼い頃から男の子を意識していたユーミン

おませさんだったということか。

それとも木馬と彼とは直接関係ないのか……。

 

ビルの屋上で 風にふかれて ながめていたい

今もこの町に 住んでるかしら 彼
夕暮れになると 二人はいつも ここにのぼった
やみにしずんでく 家並を見ていた

私が遠くへ 越して行く日は

悲しいくらいに 紅の空

だから 忘れないわ
やさしい人の 横顔も


しばらく見ぬ間に ペンキのはげた 十円木馬
おもい出したのよ ゆれてうたった 歌

心は今でも ここにあるから

一人バスに乗り 時々来るの

だから 忘れないわ
やさしい人の 横顔も

 

だから 忘れないわ

やさしい人の 横顔も