うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

海戦映画は濡れ場が凄い

腕や足がちぎれて飛んで、血が噴き出して、

人がいっぱい死ぬのを見たい人に、

(そんな人いるやろか、いるやろな)

超おススメの映画です。

300 〈スリーハンドレッド〉 〜帝国の進撃〜

(2014年公開)

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レオニダス率いる精鋭300のスパルタ軍が、

100万(10万人とも)のペルシア軍を迎え撃った

テルモピュライの戦い」を描いた

「300 〈スリーハンドレッド〉」の続編です。

 

続編といっても時間軸としては前編の前後にあたります。

途中でレオニダス部隊全滅の報が入るので、

前日譚と後日譚のミックスみたいな感じ。

スローモーション、ストップモーションの多用で、

叙事詩が劇画化されたような映像スタイルは、

前作のまんまです。

 

高校の英語教科書に出てきたペルシア王クセルクセス、

英語読みではザークシースだったのを覚えてます。

そのクセルクセスがギリシア艦隊に挑みます。

サラミスの海戦」です。

こちらは世界史の授業で習いました。

紀元前480年、ギリシア海軍が

ペルシア海軍を破った戦いで、

ギリシア約400隻、

ペルシア約700隻のガレー船隊が激突し、

数百隻が海の藻くずに消えたとされます。

ガレー船は帆もあるけど主にオールを漕いで進む軍艦です。

この海戦で漕ぎ手となった下層市民の発言権が強まって、

ギリシアの民主政が進んだと世界史で教わりました。

 

海戦とはいえ、敵の船に乗り込んでの白兵戦。

剣と楯で戦います。

これでもうめっちゃ血しぶきが飛ぶんです。

アテネの兵はみんな上半身裸で、

なんで鎧をつけないのでしょう。

いくら身軽でも無防備すぎて怖いです。

 

主役はアテネの軍人・政治家、テミストクレスで、

対するはペルシア海軍の女指揮官アルテミシア。

彼女はギリシャ生まれですが、虐げられた境遇から

ペルシア人に救われて最強の戦士に育つんです。

このアルテミシアは実在したようで、

歴史家のヘロドトスによれば、

彼女はギリシア人とペルシア人の両方から賞賛されたといいます。

 

演じるのはエバ・グリーン、めっちゃ色っぽくて、

あろうことか、敵の大将テミストクレスと休戦交渉中に、

船内で、いたしてしまうのです!

激突しはるんです!

敵同士だからよけい燃えるんでしょう。

この女優さん、体当たり演技っちゅうやつで、

すばらしい肉体美を披露してくださいます(甘露甘露)。

海戦映画でこの濡れ場は大いに見どころです。

 

もうひとり、スパルタのレオニダス王の妻を演じるレナ・ヘディは、

ゲーム・オブ・スローンズ」のサーセイ役でした。

100万人(10万人とも)のペルシア軍に、

わずか300人で立ち向かった夫が戦死した後、

弔い合戦とばかりサラミスの海戦に駆けつけてきます。

エバ・グリーンと同じく色っぽくてかっこいいです。

 

当時のギリシアアテネ、スパルタなどの都市国家群で、

いまでいうEUみたいな関係なんでしょうか。

それぞれが独立しているので、

団結を呼びかけるテミストクレスも、

戦力の結集に苦労します。

ロシアに対して一枚岩になれないEUのように感じました。