ネタがないときは夢の話を書かせてもらっています。
一昨日に見た夢。
亡くなったぼくの両親はときどき夢に出てくるのですが、
そろって出てくるのは珍しかったです。
河原町の実家、阪急百貨店の裏側、
そこに行くと、両親がぽつんと立っていました。
父は仕事着だった古いスーツのズボンとワイシャツ姿、
母はなんでかネグリジェ姿でした。
わけを聞くと、業者から家を出ていくようにいわれたそうです。
最初は住んでいていいと言っていたのに、
途中から家を空けるように迫られて仕方なく出てきたと言います。
家に行ってみると、もはやあとかたもなくて、
土と廃材の山になっていました。
夜なのに工事作業員が働いています。
こんな夜に家を放り出されてどうしたらいいのか、
ぼくは二人について夜の街を歩きます。
父が入ったのは映画館の跡地でしょうか。
中の椅子を撤去して、テーブルをいくつか置いて、
臨時に食事ができるように設(しつら)えた、
炊き出しのためのような施設でした。
空いている席を見つけたのですが、
父はそこには行かず出てきました。
ぼくはなぜか、自分の家に来れば? とは言いません。
母のお腹を見ると出血で赤く染まっています。
それなのになにもできません。
なんて親不孝な息子だろうと思いながら、
手を差し伸べることはしないのです。
このあと、どこへ行けばいいのだろう。
ぼくは途方に暮れています。
暗いままに夢は終わりました。
父が亡くなって30年以上。
母が亡くなって10年以上。
いまだに親不孝な息子だったと悔やまない日はありません。
ああしてればよかった、こうしなければよかったと反省ばかり。
悪かったなあ、申し訳なかったなあと、
こうして毎日思い返すことが供養になるのではと
自分に言い聞かせています。
もし両親が生きていたら、必ず単独ライブに来てくれたでしょう。
きっと楽しそうに聴いてくれたと思います。