うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

親不孝者の夢

ネタがないときは夢の話を書かせてもらっています。

一昨日に見た夢。

亡くなったぼくの両親はときどき夢に出てくるのですが、

そろって出てくるのは珍しかったです。

 

河原町の実家、阪急百貨店の裏側、

そこに行くと、両親がぽつんと立っていました。

父は仕事着だった古いスーツのズボンとワイシャツ姿、

母はなんでかネグリジェ姿でした。

わけを聞くと、業者から家を出ていくようにいわれたそうです。

最初は住んでいていいと言っていたのに、

途中から家を空けるように迫られて仕方なく出てきたと言います。

 

家に行ってみると、もはやあとかたもなくて、

土と廃材の山になっていました。

夜なのに工事作業員が働いています。

こんな夜に家を放り出されてどうしたらいいのか、

ぼくは二人について夜の街を歩きます。

父が入ったのは映画館の跡地でしょうか。

中の椅子を撤去して、テーブルをいくつか置いて、

臨時に食事ができるように設(しつら)えた、

炊き出しのためのような施設でした。

空いている席を見つけたのですが、

父はそこには行かず出てきました。

 

ぼくはなぜか、自分の家に来れば? とは言いません。

母のお腹を見ると出血で赤く染まっています。

それなのになにもできません。

なんて親不孝な息子だろうと思いながら、

手を差し伸べることはしないのです。

このあと、どこへ行けばいいのだろう。

ぼくは途方に暮れています。

 

暗いままに夢は終わりました。

父が亡くなって30年以上。

母が亡くなって10年以上。

いまだに親不孝な息子だったと悔やまない日はありません。

ああしてればよかった、こうしなければよかったと反省ばかり。

悪かったなあ、申し訳なかったなあと、

こうして毎日思い返すことが供養になるのではと

自分に言い聞かせています。

 

もし両親が生きていたら、必ず単独ライブに来てくれたでしょう。

きっと楽しそうに聴いてくれたと思います。