数年前、馴染みの散髪屋さんが閉店してしまったうめはらさん。
その散髪屋さんに行くのを楽しみにしたはったみたいで
言わば、男性のサロンみたいな体でした。
それ以来、散髪放浪とならはったのですが、
もっぱらの悩みは、
安い所は人が混んでいて待たなければならない。
少し値のはるところは混んでないんですって。
そら、わかりますよね。
ところが悩みはそれだけではなく、髭剃りの技術が大いに
関係するらしいのです。
安い所は混んでいるので、お客さんをこなす回数が多く
技術が良くなってきてるんですって。
若い男の子技術がぐんぐん上がって来てるのがわかるんですって。
その髭を剃るぐあいが絶妙ならしいんです。
なかせは、生まれてこのかた一度しか顔を剃ったことが
ないのです。嫁入り前に美顔とか言うて化粧のノリがいいように
行ったんです。
でも、さして変わりなくそれ以来まあヒリヒリしたのもあって
剃ってないんですけど、近くでみたら、ぼうぼうかもです?
家に帰って、
行きつけの散髪屋さんに高いお金を出して(切る髪もほとんどないのに)
通っている旦那に言うと、
「そら、ようわかるわあ。あの剃り加減、タオルの温度、顔のぬぐい方
技術がものを言う」
とうめはらさんの言に、力強く頷くんです。
そんなもんかなあ。
女性にはわからん快感があるんでしょうね。
そう言えば、イランでは男性の髭剃りが禁止されてるんですよね。
砂漠の民はあの髭をそった後、お日様にあたると火傷みたいになるそうな。
でも、旦那やうめはらさんの快感も味わいたいかもね。