うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

昔は高かったケットウ値

昼下がりの決斗

やっと見終えました。

たった1時間半の映画なのに長かった長かった。

見始めてから2~3年かかってる気がします。

(始めたらやめられない強迫症状があります)

それくらい退屈というか、テンポのない映画でした。

最後にクレジットを見たら、なんとサム・ペキンパー

大好きな監督じゃないですか。

こういう習作もあるってことか。

出演はランドルフ・スコット、ジョエル・マクリー、

マリエット・ハートレイなど。

どこかで顔は見たかもなという程度のなじみのない俳優さんたちでした。

1962年の映画です。

www.youtube.com

 

年老いた元保安官は山の金鉱から金を持ち帰る仕事を得て、

かつての相棒と若者を仲間に、3人で目的地へ向かう。

立ち寄った牧場で知り合った田舎娘エルサが、

父親に縛られる生活にへきえきして家出をし、

金鉱で働くビリーと結婚するため3人についてくる。

何事もなく鉱山に着き、娘はめでたく結婚式を挙げるが、

ビリーは単に女に飢えていただけとわかり、

心を翻したエルサは3人に頼み込んで逃げ出すように金鉱を去る。

女を奪われたと恨みを抱いたビリー兄弟は

追跡して4人を待ち伏せ(エルサの父親は殺されていた)、

最後にエルサの牧場で「決斗」になる。

 

というストーリーです。

撃ち合いで10人近くの男が死ぬのですが、

それはすべて田舎娘のせい。

エルサさえ家出をしたり、結婚して、すぐ別れる

などとわがままを言ってなければ、

主人公も含めてだれも死ななかったという話なんです。

あきれます。

メトロ・ゴールドウィン・メイヤーの記録によると、

本作は16万ドルの損失を出した

ウィキペディアに書いてありました。

さもありなん。

ビリー兄弟は不道徳な荒くれもの一家なのに、

最後の決斗では堂々と家の外に出て、

主人公たちと牧場で対決します。

「家名に傷がつく」というんですね。

そういう時代だったんでしょう。

 

1950~60年代は「〇〇の決斗」って

タイトルの西部劇が花盛りでした。

調べたら11本。もっとあったかしら。

決闘より「決斗」のほうが西部劇の看板っぽいですね。


荒野の決闘 My Darling Clementine(1946)

ラクストンの決闘 RETURN OF THE BAD MEN(1948)

真昼の決闘 High Noon(1952)

OK牧場の決斗 GUNFIGHT AT THE O.K. CORRAL(1957)

フォート・ブロックの決斗 These Thousand Hills(1958)

ゴーストタウンの決斗 The Law and Jake Wade(1958)

ガンヒルの決斗 Last Train from Gun Hill(1959)

昼下りの決斗 Ride the High Country(1962)

シェラマドレの決斗 The Appaloosa(1966)

墓石と決闘 Hour of the Gun(1967)

ファイヤークリークの決斗 Firecreek(1968)

 

決斗ものはいろいろありますが、すべて邦題で、

原題は全然関係ないんですよね。

最後の決闘シーンでは、先に拳銃を抜いた悪役が

正義の味方に撃たれて死ぬのがお決まりでした。

病み上がりの血糖

なんてタイトルを考えたけど、不謹慎なのでやめました。