近所の奥さんが言うてました。
「うちの息子はバレーボールをやってくれてほんまに良かった。
怪我する心配がないし」
うちの息子は中学に入ったとき、
「体操部に入ってん」と言うんでびっくりしたんです。
体操部の顧問の先生は、あの森末選手と一緒にやったはった人で
怪我をされて中学の体育の先生にならはった人。人望も厚かったみたい。
クラブ紹介の演技を見てやりたくなったんでしょう。
試合の度に観戦しましたが、それはもう恐ろしい以外の何物でもないんです。
大車輪なんか見てられない。落ちたらどないする。
そればっかりでした。
中学2年の時に病気にになってね
お見舞いに来てくださった先生は「また頑張りや」と言うて
帰らはったんです。
病気は全快しましたが、以前のように運動できるまで随分かかりました。
でも、バク転だけでもしたいと、体操部に戻ったんです。
先生は「えらいもんですねえ」
と言わはってね、息子を褒めてくれはったと思ったらそうではなく
「体を見たとき、これはもうあかんなあと思ったんですけど、
人間の回復力は凄いと改めておもいました」やって。
息子は怪我ではなく病気でしたが、
体操だけでなく、スポーツは危険と隣り合わせ。
怪我はつきもの。
昨日の女子体操平均台、もうヒヤヒヤでこんな狭いとこでと恐ろしい。
段違い平行棒では村上茉愛選手が落下して、かわいそうでね。
お母さんはどんな思いでみたはったやろ。
鍛えて鍛えて、怪我して克服してオリンピックなんですねえ。
まあでも、あんな怖いことようできるわが本音ですけど。