うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

約束は果たされなかったけど

年末に放送される「クリスマスの約束」、

毎年楽しみに録画していました。

昨年は、というか昨年もなかったんですね。

www.tbs.co.jp

コロナでしょうがないこととはいえ、とても残念でした。

たぶんレコーダーには過去の録画ぶんが残っていると思うので、

時間があればまた聴いて(見て)みたいと思っています。

 

クリスマスの約束」の醍醐味は、

・最新ヒット曲から往年のスタンダードナンバーまで

 多様で広範な曲をカバーすること

・それらのほとんどがコーラス曲として構成されていること

という2点にあると思うんですね。

あと、ときどきアップで映る、めっちゃ美人なお客さんとかも

楽しみですけど。

 

去年も見られなかったので、今年は2009年に放送された、

この”22分50秒”というメドレーをYouTubeで楽しみました。

21組34人が、それぞれの代表曲をうたい継いでいきます。

うたい終わると次のシンガーとバトンタッチするところ、

盛り上がります。

興味のある方は、これを見て「クリスマスの約束」を

しのんでいただければと思います。

www.bilibili.com

 

それからこのサイトに、小田和正山下達郎の往復書簡が紹介されていました。

そういえば、こんなやりとりを番組で紹介していたなあと思い出しました。

以下、このサイトから抜粋します。

今年で20周年なんですね。

musicave.exblog.jp



もともとはSMAP、桑田 佳祐、松任谷 由実、宇多田 ヒカル、桜井 和寿、
福山 雅治、山下 達郎の7人のアーティストに
小田 和正が自筆の手紙で出演依頼をするところから始まりました。
結局誰もゲストとして登場せず、小田 和正だけで番組は進行しました。


小田 和正の手紙:
突然の勝手な手紙を出す無礼をお許しください。

ある日、TBSから現在あるものとは違う音楽番組をやれないか?
という打診があり、そして考えました。
自分の歌を歌えばファンの人は喜んでくれるだろうけれど、
それは目指すものではなく・・・。

僕等のような音楽をやって来た者にとって、今、大切な事は何だろう。
で思ったのです。
それは同じ時代を生きてきて、音楽を創った人達を認め、愛し、
尊敬することなのではないだろうかと。
それをこの番組で表現できないかと。それなら引き受けてみようと。

これは、僕の主観でやろうとしている番組です。
偏見を承知で、批難を覚悟の上で、無数にある名曲から一方的に7曲を選びました。
時代を創ってきた素敵な音楽達を。
それで、あなたの曲をその一曲に選ばせてもらいました。
この曲を一緒に演奏してもらえないだろうか?
というお願いの手紙だったのです。

これは、"もしダメだったら他の人に"という企画ではなく、
もし残念ながらあなたの不参加が決まったら、
自分ひとりで演奏するつもりで望んでいます。

アーティスト同士が直に触れ合うことで進んでいける場所がある。
音楽としても、音楽という文化の確立としても。
そう信じています。それが見ている人に伝わるように全力で尽します。

たとえ出演を断られたとしても、あなたへの尊敬の気持ちは些かも変わりません。

秋も深まるばかり。風邪などひかぬよう、充実した活動を続けてください。

 

山下 達郎の手紙:

前略 小田和正

ご丁寧な直筆のお便りを頂き、ありがとうございました。
小田さんを始め、TBSのスタッフの皆様方の番組に対するご趣旨は
十二分に理解いたしておりますが、
如何せん、私はこれまでテレビの番組というものに一度も出演したことがありません。
二十年以上前にCMに一度、レコード大賞の授賞式に二度ほど出ましたのが
私のテレビ経験のすべてであります。
もともとご縁が無かった上に、キャリアが加わって、
今ではテレビメディアとの関係は完全に音楽的な部分のみとなっており、
こうなりましては今さらどうにもなりません。

小田さんを始め、諸先輩が今なお堂々たる現役としてご活躍されてるということは、
私のような者にとりましては大きな励みであり、目標でもあります。
従いまして、小田さんのおっしゃるアーティスト同士が認め合うという発想にも十二分、
共感できますし、できますなら何かお手伝いさせていただければとも思うのですが、
こういうときにはいつも申し訳なく感じております。

もともとこの曲(クリスマス・イヴ)はオフコースに触発されて作ったものです。
青山のアパートの一階がオフコースカンパニーで、
二階に私の所属事務所があった時代でした。
あの頃は、私も30歳になったばかりの尖がった盛りでした。
バンドで挫折した私にとって、オフコースはとても重要なライバルで、
敵(失礼!)がバンドのコーラスなら、
こっちは一人でとか、そういったしょうもないことを若気の至りでいろいろと考えたものでした。
長い時を経て、小田さんにこの曲を歌っていただける時代になったとは本当に感慨無量です。
今後とも一層のご活躍を陰ながらお祈り申し上げております。
まずは取り急ぎお詫びならびにご挨拶申し上げます。
草々