いろいろ整理をしています。
残したい写真はスキャンしてパソコンに保存して、
古い映像もデジタルに変換して残します。
1本のVHSテープの中に「ミュージックフェア」が
録画されていました。
MCを務めていたときの放送です。
番組の記録には、
4代目 星野知子 <1982年1月7日~1988年3月27日>
とあるので80年代の録画のようです。
番組ではアリス、中島みゆき、山口百恵の歌を回顧していました。
最も印象的だったのが「ラスト・ソング」です。
山口百恵の引退は1980年なので、
数年前の映像を番組で再放送したのでしょう。
「ラスト・ソング」は好きな曲だったので、
番組からカセットに落としたのをよく聴いていました。
アイドル時代にはなんの興味もなかったけど、
山口百恵って、ほんとにすごいうたい手だなと感心したものです。
感情の波に飲まれることなく、
抑制のきいたトーンでうたっています。
張り詰めた緊張のなかで歌が支配されている感じ。
自ずと聴く者に、歌の情景、うたい手の心情が伝わります。
ぼくは長い間、録音の元になった映像のことは忘れていたのですが、
なんでって、うたう声とは裏腹に、
滂沱(ぼうだ)の涙を流しているのです。
鼻水まで流して、それをぬぐうこともせず、
ただ直立してうたい続けている様は壮観ですらありました。
危機に動じることなく冷静に役割を果たす
武家の妻女のような印象を受けました。
巻き戻してよく見てみると、それは鼻水ではなく、
涙が鼻の下を伝ったものと見えました。
これはぜひYouTubeにアップしてみたいと思ったら、
すでにありました。
「神パフォーマンス」
ですって。
いまじゃそんな言い方をするんですね。
コメントは読みたくないなあ。