だれかが亡くなってカレーライスが食べたくなる
というと妙な話ですけれど、
遠藤賢司の訃報に接して、そう感じました。
享年70歳は若いです。
ファンというわけではありませんが、
どこかで(学校の講堂のようなところで)、
生の「カレーライス」を聴いて戦慄した記憶があります。
あのギター、すごい迫力でした。
どこか狂いつつ最後につじつまが合うような、
食いつめた浪人の破れかぶれ剣法みたい。
いつかコピーしたいと思ってました。
それにこの歌詞とメロディー、世界中のどこにもない歌です。
聴いたことのないなかせさんのために――
フォークソングというのでもないですね。
そういうジャンルを超越した歌。
78年にはセックス・ピストルズなどのパンク・ムーブメントに触発された『東京ワッショイ』を発表。ライブの定番曲となった「不滅の男」などが収録され、フォークという枠にとどまらず、ロック、パンク、テクノなどのさまざまなジャンルを融合させた独自のサウンドと世界観を築き上げた。また、長嶺高文監督の映画『ヘリウッド』に主演するなど、音楽以外のシーンでも活躍した。
とネットニュースに紹介がありました。
こうした活動はまったく知らないぼくにも、
この人のユニークさは伝わっていました。
冥福を祈って、このカレーライス、
ニール・ヤングにうたってもらいたいなあ。
こちら若い頃のカレーライス――