じゃなくて、恋におちて、か。
この曲をやってみたいとなると、
朝から晩までその歌のことばかり。
ギターを持ったら、そればかり弾いてしまいます。
なかせさんがこの曲でやる気になってもらうにはどうしようかと、
その歌の難しそうな部分はぼくが受け持つことにして、
なかせさんには、わかりやすいメロディーで、
英語も難しくない、おいしいところだけを提供するとか、
あれこれ工夫もします。
そんなふうな、歌に乗っ取られたみたいな状態は、
恋の情熱のように一時的にぶわっと燃え上がります。
それがどれくらい続くかというと、
まあ、1週間くらいですかねえ。
練習の日に試してみて、うまくいかないと、
がっかりして、しゅんしゅんしゅん~~~としぼんでいきます。
逆に、これはいけそうだとなると、
やっぱりまた燃え上がります。
練習が楽しいときって、あ、できそう!
と思えたときですよね。
これは公文式といっしょです。
できるって楽しいのです。
こんなことをいままで何百回もくり返してきたわけで、
よくもあきないなあと思います。
それで、最近はいつも、
おれはもうやりたい曲がないねん
とおっしゃった箕岡さんを思い出して、
みのさん、ぼくら、やりたい曲、まだまだありますよ~~
と声をかけます。
天国から聴いてくださいね~~~~~
と。
いま恋におちてる曲が聴いてもらえるかどうか、
なかせさん次第なんですよねえ、これが。