夢を見て覚えていたときは書き留めるようにしています。
以下は14年も前、2011年10月13日の夢日記です。
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今朝見た夢もあんまりに奇妙だから書き残しておこう。
明け方にトイレに起きて、そのあと眠れず、
ようやく7時ごろ寝入っておそらく半時間ほどの間に見た夢だ。
夢の中では、ぼくは大学生なのかもしれない。
キャンパスのなかにいて、
名前を知らない女性がぼくの前に現れる。
女性は化粧をしっかりして、
装飾品なども身につけて、
普段とは見違えるような感じがして、だけどイタい気がした。
初デートで精一杯身づくろいしてきたのかもしれない。
しかし、ぼくにはデートという意識はない。
女性は急に駆け出して、部外者が入れないはずのドアを、
ほかの人がロックをあけた瞬間を見計らって、通り抜けていった。
ぼくもあわてて後を追う。
いきなり全速力で走ったのが体に負担だったのか、
女性は突然床に倒れて苦しがる。
ぼくは駆け寄って女性を抱き上げる。
こんなにも華奢で軽かったのかと驚く。
そこは図書館のような部屋だった。
空いた席を探して周囲を見回す。
怪訝そうにぼくらを見る顔、顔、顔。
同情して席を譲りそうにしている人たちの顔を見るのも恥ずかしくて、
ぼくは何とか近くに席を確保する。
女性を椅子に座らせた途端、
放物線を描いて黄色い水が飛び出した。
オシッコ?
ええっ、どうして?
ぼくは混乱するが、
女性はそれ以上に恐慌をきたしている。
衆人注視のもと、しかも男の腕に抱かれた状態で放尿するとは。
女性は絶望と恥辱にまみれた表情を浮かべる。
その顔を見るのがつらくて、恐くて、
ぼくは赤い髪留めをした女性の小さな頭をあごの下に抱え、
黒い髪を不器用になでつける。
大丈夫、だいじょうぶ、とささやきながら。
しかし、突然の闖入者はあまりにも人目を引く。
ぼくはそこに女性といるのがすごく恥ずかしくて、
そして恥ずかしがった自分が、
恥ずかしくて恥ずかしくて消えてしまいたくなる。
そこではっと目が覚めた。
まだ7時半だった。

Arthur Dove_Mountain and Sky (1925)_1672x2180
アーサー・ダヴ
生没年:1880年-1946年
アメリカ独自の土地、日の出、水、滝、雷、植物などの自然を
モチーフにした抽象的なフォルムの作品を数多く制作した。