うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

脚フェチ男のスキャンダル

脚フェチ男なんです。

ネコがマタタビの虜になるようなもので、

理由はまったくわかりません。

だけど、ぼくに限らず、男も女も、

みんな脚が好きだから、脚を見せる人も、

脚を見せるファッションもなくならないんですね。

もちろん脚を見たい人もなくなりません。

これは万人の美を愛する本能のようなものでしょうか。

 

もしも京都美脚博物館がオープンしたら、

いかな美術館嫌いなぼくでも日参してしまいそう。

アツギとか東レとか、

工場の横につくってくれないかなあ。

写真、絵画、彫刻、工芸、版画、インスタレーション……、

美脚をテーマに収蔵品は1万点以上。

「ふくらはぎの間」とか「内腿の間」、

ひかがみの間」とか常設展示があって、

「ハイソックスと脚」とか「制服と脚」とか

特別展示もあるわけです。

ミュージアムショップでは原寸大の模型が売られてたり、

観光地によくある顔出しパネルみたいな脚出しパネルがあって、

自信のある人はそこから脚を出して写真に撮ることができます。

妄想が膨らむなあ。

ぼく、学芸員になってもいいです。

 

でも、脚フェチ男=セクハラ男じゃありません。

それは脚フェチ男の名誉のために言っておきます。

そしてこの映画は脚フェチのセクハラ男を

打倒した女たちの物語。

 

お正月映画、深夜枠でやってました。

実話に基ずく映画です。

スキャンダル

gaga.ne.jp

 

テレビ局FOXニュースの人気キャスターが

CEOのロジャーをセクハラで訴える話です。

テレビ界の帝王、ロジャーは

女性キャスターの脚を映させて視聴率を稼ぐことから、

「脚フェチ男」と呼ばれています。

そういえばぼくもTBSの田丸美寿々キャスターの美脚に、

まんまと視線をからめとられてました。

テーブルの下の脚をしっかり見せるカメラアングルだったんです。

あれは局も狙い、ご本人も自覚があったはずと想像します。

 

ロジャーは凄腕で、業界の主です。

イーグルスグレン・フライドン・ヘンリーの写真が

すり替わっているのに気づいて、調整室を叱咤したりします。

夫婦そろって保守派で、妻はカメラマンに、

街の映像を撮るときプリウスは映すなと言い、

ウーバーに配達させたスシを

ランチに食べようとするアシスタントを侮蔑の目で見ます。

 

ロジャーは新たに起用する女性キャスターを自室に呼んで、

脚を見せろ、ぐるっと回れと言います。

これは十分セクハラなんですけど、

テレビは「視覚メディアだから」と理屈をつけて、

有無を言わせません。

そのあと要求は次第にエスカレートしていって、

はっきり性加害といえるレベルに。

出世したいなら口を使え

その言葉の意味はそういうことなんです。

ロジャーは仕事のポジションをエサに、

多くの女性を食い物にしていきます。

よくある話といえますけど、

業界最大の実力者を追い落としたというのは珍しいことで。

いま日本で話題のあのスキャンダルもどうなるでしょうね。

 

ぼくは登場人物の顔が見分けられない人間なので、

共演したニコール・キッドマンシャーリーズ・セロン

混ざってしまってストーリーが追えず、

一度見終えたあとでもう一回見直しました。

それくらいテンポよく見られる映画なんですけど、

お勧めするまでにはいかないかなあ。

セクハラ発言だらけのトランプとの舌戦は楽しめました。

 

同じセクハラ告発ものだと、

「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」のほうが良かったです。

umeharanakase.hatenablog.com