うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

BALの屋上でがんばるギタリスト

いささか旧聞に属しますが、

京都有数の観光地・南禅寺の近くに、

7代目小川治兵衛が造った名庭があるんですって。

その“超一等地”を「ユニクロ」の会長が、

買ってるそうです。

別荘にでもしはるんやろか。

 

さて、今月の月刊京都。

本屋さん雑貨屋さん特集なんですけど、

そことは関係ないページが気になりました。

「ロックが響く京の空」と題した、

青春時代の思い出エッセイです。

 

1970年11月21日 (土) 午後、

開業したばかりのBALの屋上で、

イギリスから帰国したば かりのロックバンド

ミッキー・カーチス&ザ・サムライ」

の凱旋公演が開催されたそうです。

BALの屋上は超満員。

お目当てのギターソロになるが、

何やら不穏な空気が流れる。

いきなりギターの弦が切れたのだ。

急いで別なギターに取り換えるが、

またすぐに弦が切れた。

 

ギタリストはあわてず騒がず、残った弦を巧く使って、

数本のギターを弾き分けながら次々と曲を

こなしていったそうです。

ギタリストは、有名なジャズ歌手ヘレン・メリルの息子、

ア ラン・メリルだったかも、とのことです。

面白かったのは弦が切れた原因についての著者の考察。

 

この弦が何度も切れた顛末を後で考えてみたが、

楽器編成にハモンドオルガンが入っていたことが理由ではないか?

当時、電気の周波数は関東は50サイクル、関西は60サイクル。

東京から持ち込んだハモンドは50サイクル仕様のままで、

使われているモーターが20%増の回転になり、

出る音もだいぶ高くなったと思われる。

ギターもオルガンに合わせて弦を強く高めに張っていて、

切れやすかったのでは?

 

なるほどー!

なんか説得力、ありますよね。

モーターの回転数が20%増えたら、

キーはどんだけ上がるんでしょう。

ちなみに「音がウルサイ!」と警察の指示があり、

BALの屋上ライブは途中で終了したそうです。

 

ミッキー・カーチス&ザ・サムライってバンド、

知らなかったです。

下のYouTubeは歌謡曲チックですけど、

本領はロックにあるんじゃないでしょうか。

www.youtube.com

 

こちらは最近(10年以上前)のアコースティックセット。

www.youtube.com

ミッキー・カーチス、ゴキゲンです。

存命です(85歳)。

ミッキー・カーチス主演の映画「運命屋」が

2024年に公開されるそうです。