若者の“ギターソロ離れ”は本当か?
っていうネットニュースがありました。
サブスクで音楽を聞く世代は、
曲中のギターソロを飛ばしているそうです。
日本テレビの『スッキリ』が100人に調査したところ、
イントロのギターソロを飛ばすと答えた人が14%、
間奏のギターソロをスキップすると答えた人が18%。
合わせると、3割もの人がギターソロを聞かないという結果になったとか。
うちの息子も歌が終わったら後奏とかスキップします。
なんでや!
というてもしょうがないんですね。
歌にしか興味がないんですから。
ちょうど10年前に録画した
『情熱のスーパーギタリスト列伝』
って番組を見ていたので、タイムリーなニュースでした。
ギターソロがスキップされてると聞いたら、
彼らはどう感じるんだろうなと想像しました。
この番組では伝説のギタリストが登場して、
ギターとアンプ持参のファン10人くらいを前に、
ときどきセッションしたり、ギターを弾いたり、
うたったりしながら語ります。
ギターとの出会い、耳コピした思い出、好きなフレーズ、
尊敬するギタリスト、プロになったきっかけ、
お気に入りのギター……などなど、
ギター好きにはたまらないエピソードを語ってくれるんです。
ぼくが録画してたのは登場した19人全部じゃなくて、
知らないギタリストの話も面白かったです。
どの人も、いろんなジャンルのギター音楽を聴いてきて
演奏に取り入れてきたと言います。
ロック、ブルース、ソウル、ジャズ、クラシック。
「アルハンブラの想い出」とか、
バリバリのエレキやってる人が弾いたりするんですね。
なぜかカントリーに言及する人はいませんでした。
あと共通するのは、ギターには「人間=自分」が出る、
だからいい人生を生きてくださいというメッセージ。
語り方は違うけど、不思議なほど、そこは共通してましたね。
みんな髪の毛が長くて、おしゃれで、
年齢を重ねてもかっこいいとこが共通してました。
視聴した5人のなかでいちばん親しみを感じたのは石田長生。
長生きと書いてオサムです
ってツカミで話してはったのに、この収録から数年して、
わずか62歳で亡くなってしまったのはとっても残念です。
若い頃、憧れのメンフィスに行って、
夜の街でナイフを首に突きつけられたとか、
どの話も面白かったです。
アコースティック・デュオ、BAHOのことも、
Charとの思い出も。
「上を向いて歩こう」の歌詞を漢字とひらがなで分担してうたうとか、
1・3・5弦、2・4・6弦だけ張ったギターで、
ふたりで演奏する「3弦ベンチャーズ」は2時間くらい練習したとか。
そやったそやった、そんなんやってはったなあと懐かしく思い出しました。
もう聴けないと思うとほんとうにさびしいです。
「3弦ベンチャーズ」ではないけれど、これ。
この息の合ったコンビぶり、どうでしょ。
楽しいなあ。
ホールで聴けた人がうらやましいです。
ふたり並んでいるとそうは思わないんですけど、
石田長生ひとりだと、見た目、Charそっくりに思えてきます。
どちらも首が長くて鳥っぽいとこが。
情熱のスーパーギタリスト列伝、
歌も上手ですねえ。