こないだ仕事でいろんな業界のことを調べたんです。
わかったのは「業界」って定義があやふやだってこと。
IT業界と情報通信業界って、どう違うんでしょう。
IT業界にゲーム業界は入る?
情報通信業界に海底ケーブルの会社は入る?
わからないことだらけです。
業界にはサブジャンルというのがあります。
たとえば流通業には小売業・卸売業が含まれて、
小売業にはさらにデパート業界、スーパー業界、
コンビニ業界などいろいろあります。
ユニクロは自ら商品をつくって販売する、
製造小売っていうビジネスモデルなんですけど、
これって製造業? 小売業?
なんとかホールディングスといって
傘下にいろんな事業会社がある場合、
そこはなに業界に分類されるんでしょ。
たぶん国は「○○業界」の定義を決めてデータを取って、
各社の売上を集計して業界規模(市場規模)を出してるんでしょうが、
これってどういう決まりで各社を各業界に分類しているのか、
よくわかりませんでした(自己申告?)。
ひとつ理解できたのは物流業と流通業の違いです。
「物流」と「流通」って似た言葉ですよね。
流通業界は小売業や卸売業です。
どちらも商品を保管したり、動かしたりします。
では違いはなにかというと、
所有権の移転があるかないかなんですって。
物流業はお客さんの商品を運んで保管するだけ。
その商品の所有権はお客さんにあります。
一方、流通業では商品が移動するときに所有権も移転します。
つまり商品の売り買い(転売)があります。
意外だったのは流通業のなかの小売業と卸売業の業界規模の違い。
卸売業は小売業より3~4倍以上規模が大きいんです。
なんでって、卸売りには一次卸、二次卸、三次卸とあって、
同じ商品が転売されていくたんびに各社の売上が計上されるので、
金額がどんどん膨らんでいくのですね。
あと石油とか天然ガスとか資源・エネルギーを扱う
巨大な総合商社も卸売業だから。
これで思ったんですけど、
日本のGDP(国内総生産)が各社の売上の合計だとすると、
あらゆる商品の流通に一個卸売業をかませるだけで、
そのぶんGDPが上がって「経済成長」したことになりませんかね。
素人考え丸出しですけど。
経済、統計って素人にはわからない世界です。
円安が日本経済によくないという意見もあれば、
円安のほうがGDPが増えるという人もいます。
円安だと輸出関連企業が有利になる、
世界と競争する輸出関連のほうが超優良企業が多いので、
円安で困る中小企業の落ち込みと差し引きすると、
総合的にGDPにはプラスになる。
自国通貨安だとGDPが上がるのは
世界の常識なんだそうです。
こういう明確に見解がわかれる問題について
証拠を出して徹底的に討論してもらいたいけど、
たいがいはあやふやに終わってしまうんですよねえ。
世の中に正解はないってことなのか、
わからないことだらけというか。
この写真もなんの建物かわからないんです(水道局?)。
天神川御池の解体工事写真