YouTubeを見ていたら、たまたま
Made in Japan
という曲が出てきました。
直訳すると「日本製」ってタイトル。
若い男の子がうたうんだから、
日本製アニメかゲームのことかと思いきや、
どうも懐メロだったようです。
調べてみると、"日本製"は1972年のシングルで、
バック・オーウェンス(1929-2006)という人の曲でした。
アメリカとカナダのカントリーチャートNo.1のヒットだったとか。
60年代、電気多用のロックぽいカントリーが生まれ、
バック・オーウェンスはマール・ハガートとともに、
その先導役を果たした。
とあります。
彼の「Act Naturally」をカバー、John Fogertyは、
「Lookin' Out My Back Door」で彼のことを歌っている。
へーーーー。
歌詞はこんな感じ。
My transistor radio comes from far away
で始まるこの歌のなかでの「日本製」とは、
トランジスタラジオのことですね。
I remember all the good times I had a walkin in the sand
With the beautiful girl that I met made in Japan
と同時に思い出のなかにある日本人の美しい少女のことのようです。
その昔、「メイド・イン・ジャパン」はアメリカを席巻して、
流行語のようになっていたのでしょう。
製品が優秀だから「日本製」の女の子も美しい
というわかりやすい発想であります。
主人公は日本で出会った少女と恋に落ちるのですが、
彼女には約束した男がいました。
ありがちな展開です。
日本女性にエキゾチックな魅力を感じる向きもあったのでしょう。
ギターリフもそんな感じ。
Yes my heart will always be with the girl made in Japan.
歌がヒットした1972年といえば、
横井庄一さん帰還、連合赤軍あさま山荘事件、札幌オリンピック開催、
ニクソン訪中、川端康成が死去、沖縄返還、ウォーターゲート事件、
日本は上り調子で、ベトナム戦争は終わりかけ。
その頃のアメリカで、日本はすでに
神秘的な国ではなくなっていたと思うのですが。
なので、そこから10年20年前の出来事をうたっているのでしょうか。
よくわからないけど、このファミリーバンド(?)は
実にゴキゲンな演奏をしてますねえ。