阪急とかJRとか利用するんですけど、
あっ、電車が来たなって音でわかるじゃないですか。
で、必死に階段を駆け上がると、
到着したのは反対方向の電車だったり、
通過する貨物列車だったりってことがよくあります。
だったら到着した電車がどっち行きかわかるように
音楽を流せばいいじゃないかと考えた人がいるのだそうです。
その「環境音楽デザイン」の授業で、
最寄り駅の緑園都市駅で音楽を流す実験をしたんだとか。
上り線は音階が上がっていき、下り線は下がっていくメロディー。
なるほど、これならわかりますね。
音と色も変え、快速電車は各駅停車よりテンポを速めて音符の数を多くしました。
曲の愛称は「アンダンテ」、歩くような速さでって意味ですね。
メロディーが途切れた頃に電車がホームに入ってくるんですって。
いいですねえ、わかりやすくて。
この学科では過去に「トマトにロック音楽を聴かせると甘くなるか」
という卒論を書いた学生がいたそうで、結論が知りたくなりますよね。
また電機メーカーとの共同研究で、
掃除機の排気口にハーモニカをつけて和音を出すことで、
排気音が心地よくなるというアイデアも特許になっているそうです。
そういうのも商品化してほしいなあ。
この音楽学部の卒業生はいろんな企業に就職しているそうです。
作曲家や演奏家としてプロになるのは難しくても、
音楽の力を社会に活かしていける仕事があるということですね。
お名前が上品で、まったくできすぎの取り合わせです。