うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

音楽的甲子園

昨日、生まれて初めて甲子園球場に行ってきました。

夕方6時半ごろに着いて、席はまだ4割程度の埋まり具合でした。

朝からの雨で試合があるかどうか危ぶまれたんですが、

涼しい風が吹いて気持ちよかったですねえ。

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球場は最近のコンサート会場のよう。

知らないうちにすごい設備で進化していました。

スコアボードに大型ディスプレイがあって

試合中のプレイ映像はもちろん、いろんな情報が表示されます。

これに子どもが喜びそうな

アニメのゲームが流れるところはくら寿司そっくりです。

席の近くには20型ほどの小型画面もあって親切。

スタンドの上のほうにも半円型の細長いディスプレイがあって、

ここにもメッセージや炎の映像が走ります。

 

さすが甲子園、試合開始前には「六甲おろし」が流れます。

これも、あの軍歌っぽい合唱じゃなく、

ギターを抱えたかわいい女の子がうたう映像が流れるんですよねえ。

続いて君が代斉唱。

これ、起立してうたう人が多いのにはびっくりしました。

外国なんかでは当たり前なんですよねえ。

 

そして試合が始まります。

三塁側内野席の屋根の下から見るグランドは遠いのですが、

そこでは間違いなく「取り返しのつかない現実」が進行していて、

ぼくらはその目撃者となります。

それは若い頃、メキシコで見た闘牛と同じ感覚。

目の前で起こっていることに手も足も出せないけど、

そこで起こることを受け入れるしかないという現実に

こうべを垂れているような……

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後ろでは念仏のように、○○かっとばせ~~!

という応援歌? を一本調子に口ずさむ男のひとがいて、

意外に甲高くなく、気合が入ってる感じもなく、

ただ淡々といった調子です。

あとで気づいたけど、これ、9回まで休みなく絶叫してたら

間違いなく喉を壊しますもんね。

 

辟易したのは後ろで鳴らされる、甲高い太鼓みたいな音。

バット状のプラスチック棒を叩いてる音なんですけど、

これが耳にキンキン響きます。

ずっと聴いてると難聴になりそう。

で、結局ずっと聴いてるはめになったんですけれど。

 

とにかく騒がしい、落ち着かないというのが

甲子園の印象です。

音楽も含め音で満ち溢れた空間でした。

隣の人と話すのもある程度音量が上がります。

 

だけど初めての甲子園、異文化体験みたいで楽しかったです。

これなら年に一回くらい来てもいいかもなあ。

「金本監督の但馬牛御膳」もおいしかったし。