若い人の訃報というのは高齢者のそれとは、
また別の感慨をもたらすものです。
不可解さと”もったいない”感強めの残念さと。
早世というとZARDを思い出します。
テレビで彼女(坂井泉水)を取り上げていたので録画して見ました。
平成3年にデビューして「平成に生きる昭和の女」を
コンセプトとしていたそうで、
意外だったのはこんなナレーションでした。
昭和歌謡に登場する、どこか控えめで儚さを感じさせ、
愛する男性の夢のためには身を引く女性。
そのテーマはビジュアルにも反映された。
流行は追わず、基本ノーメイクで、
アクセサリーも滅多にせず、眉も整えず、髪型も変えず。
そのコンセプトは最後まで変えなかった。
ZARDってべっぴんさんやなあと思っていつも見てて、
でもテレビではちらっとしか映らないので、
歌をしっかり聴いてもらいたいという本人の意向で、
顔はあまり露出させてないのかなと想像していました。
基本ノーメイクってねえ。
それであんだけきれいやったんやと感心しました。
彼女は、デモテープの音源を聴いて、
まるで答えを知っているかのように、
曲にぴったりの歌詞をつけたのだそうです。
メロディーへの歌詞のはめ方に突出した才能を発揮したのですね。
プロデューサーが聴いて、これは没と言った曲に、
坂井泉水が歌詞をつけてうたうと評価は一変。
それがあの「負けないで」でした。
すごいところでいきなりブレスしてますね、私
どんなに はっなーれーてても
って、ふつう、はっなーってうたう人は珍しい
と自虐的にスタッフに話している映像もありました。
そっか、あれはわざとなんや、とまた感心。
歌のPVでは顔はちらっとしか映らないのですが、
この番組ではたっぷり拝むことができました。
いい供養になるかと思います。
かのイケメン俳優もいつかこんなふうに語られる日がくるのでしょうか。