昨日は朝からモーニングショーをずっと見てしまいました。
土日に続いた「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」、
「国民祭典」の模様を詳しく報じていたのです。
リアルタイムで見てなかったぼくは食い入るように見ました。
とくに「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で披露された、
奉祝曲「Ray of Water」が印象的でした。
といっても、3部構成となる組曲の第一楽章「海神」と、
このオーケストラ演奏に辻井伸行がピアノで加わった
第二楽章「虹の子ども」は、テレビではさわりだけ。
中心は嵐がうたう第三楽章「Journey to Harmony」で、
どの局も、これだけはノーカットで放送しました。
”調和への旅”――いい歌でしたねえ。
せっかくハーモニーという言葉がタイトルにあるんだから、
もうちょいハモッてもらえるとなお良かったです。
和音を似て尊しとなすの日本の伝統にマッチして。
タクトを振っていたのは作曲者の菅野よう子。
いまのりにのってはります。
東日本大震災の復興支援ソング「花は咲く」をつくった人。
ぼくらもうたってるので、この奉祝曲もうたいたい!
と一瞬思ったんです。でも、
京都先斗町のいづもやCM「和風調のなかにも洋風が」じゃないけど、
印象的な和風調の美しい主題に続く洋風ヒップホップ調のメロディーは
じじばばがうたうにはとても無理があると思われました。
残念。
こちらは混声4部合唱。
しかし、雅子さまが何度か目じりに手をあてられてる映像を見て、
思わずぼくもジンと来ましたがな。
歌詞も良かったです。
「君」「岩かげ」「水」「雨」「大丈夫」
という言葉は、君が代に対する現代からの返歌にも聞こえました。
奉祝曲ってこれまでに歴史があるんですね。
ここが詳しいです。
https://www.buzzfeed.com/jp/kotahatachi/makiokose-arashi-2
少し引用しますと――。
たとえば上皇さまの生誕時(1939年)には、詩人の北原白秋が作詞し、
「シャボン玉」で知られる中山晋平が作曲した童謡
「皇太子様お生まれになった」がレコード化され、大ヒットしている。
1940年には国内外の音楽家によって大々的に奉祝曲がつくられたそうです。
ドイツのリヒャルト・シュトラウスら海外の音楽家も奉祝曲を作曲したとか。
日本政府はアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、
ハンガリーの6カ国に作曲を依頼していたけど、
当時は泥沼化した日中戦争の真っ只中だったので、
アメリカは作曲を拒否しているそうです。
へ~~~~!
しかし、「祝賀御列の儀」「国民祭典」の実行では、
警察官をはじめ関係者は大変でしたでしょう。
ぼくは人がいっぱい集まってるとこを見ると、
このなかに必ずお腹が痛い人がいるんじゃないかと想像するんです。
とくに警備で配置された人、音楽隊の人たち。
寒くて待ち時間が長いなか、お腹の急降下が来たらきついですねえ。
隊列を離れるわけにもいかず、死ぬほどの苦しみなんじゃないでしょうか。
何万人のなかにきっとそういう人がおられたと思うので、
映像を見ながらとっても同情し申し上げたうめはらでした。