うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

鼻水器(はなみずき)

仕事がしんどくなってくるとテレビをつけて休憩します。

アマゾンプライムで新しく紹介されてた、

祈りの幕が下りる時

って映画を何の気なしに見始めたら、とまらなくなって、

一気に1時間半見てしまいました。

後半30分は、さすがに仕事しなくちゃと、切り上げたわけで、

ほんとなら最後まで見てましたね。 

それくらいスルスルと見られる映画でした。

冒頭の淡々とした筋運び(謎の提示)がよかったのでしょう。

タイトルが出てきたのはかなり後でした。

www.youtube.com

途中から、あれ? これって、どっかで見た記憶が……となって、

だんだん思い出してきました。

何年か前にテレビで見てた「新参者」って

刑事ミステリーの劇場版だったんです。

阿部寛が演じる「加賀恭一郎」が活躍するドラマ、

けっこう面白かったんですが、これはシリアスな劇場版でした。

 

ウィキペディアには、

このミステリーがすごい! 2014年版では10位、

2013年の週刊文春ミステリーベスト10では2位を記録。

2014年3月には、第48回吉川英治文学賞を受賞した。

評論家の川本三郎は本作を「犯罪の背後に犯人の経済的苦境が浮かび上がる

松本清張の世界を思わせる古典的ミステリー」と評し、

清張作品の『砂の器』との類似を指摘している。

また、書評家の岡崎武志も「東野版『砂の器』ともいえる」と評している。

とあるように、ぼくも途中から「砂の器」を思い出しました。

ストーリーだけでなく、映像や音楽もかなり

砂の器」を意識してたんじゃないでしょうか。

砂の器」って名作っていわれますが、

はるか昔の記憶の中にあって、もはや幻の域かも。

いま見たらどんなふうに感じるんだろうなって思いますね。

 

ミステリーということで物語の中身は書きづらいので、

その他の気づいた点を挙げると、

松嶋菜々子が、泣いて鼻水が鼻の先に垂れて、

そのまま滴り落ちそうなシーンがありました。

美人女優のこういう演技はなかなか見られないかも。

砂の器」でもなかったかしら。

加藤嘉のよだれくらいはあったかも。

 

 それと伊藤蘭烏丸せつこ中島ひろ子、年取ったなあと思いました。

それぞれ、きれいな時代を知ってるので、

年月は正直ってことと、

同じように自分も老けたはずだよなあって思いました。

あと、山崎努がこの映画の製作時点ではまだ存命だったんですねえ。

と思ったら、いまもふつうに存命でした。

失礼いたしました。

最近、だれが亡くなってて、だれが存命かって

わからなくなってきてません?

 

どんな作品も完璧ってことはないと思うんです。

この映画でも、ん? ってとこもなくはなかったけど、

最後まで楽しめました。

それにしても映画に出てくる琵琶湖、彦根は美しいです。

行ってみたくなりましたね。