うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

エクスパンス最高!

とうとうシーズン3まで見終えたんです。

「エクスパンス -巨獣めざめる-」

いや~、めっちゃ面白かった。

エクスパンスいうても、なかせさんのXLのパンツちゃいますよ。

アメリカのドラマです。

 

ぼくは子どもの頃からSF好きで、

SFものから遠ざかっていると飢餓感が湧いてくるほど。

で、このところ見てないなあと飢えていたところ、

アマゾンプライムで、これが登場しました。

最初は三流SFかなって疑ってた部分もあったけど、

どっこい、極上のSFエンターテインメントでした。

ジャンルとしては宇宙もの、地球外生命体ものかな。

 

宇宙ものとしてのエクスパンスの大きな特徴は、

人類の技術文明の発展段階がまだまだ手前だということです。

スターウォーズスタートレックを進化レベル10としたとき、

2001年宇宙の旅はレベル1、

エクスパンスは1~2くらいかなあ。

機動戦士ガンダムは3?

なので、スターウォーズに出てくるワープ航法は

まだ発明されていません。

核融合リアクターエンジンによるロケット噴射で加速するようです。

また重力のコントロールもできません。

そのためロケットで加速してGを受けてるとき以外は無重力なので、

マグネットブーツの磁石をオンオフしながら、

金属の床にくっつきながら歩きます。

 

昔、小学生の頃にテレビで見た、

アメリカ製の宇宙ドラマがありましたよね。

タイトルもストーリーも覚えてないけど、

宇宙服を着て船外活動をするときもマグネットブーツでした。

あれを思い出しました。

 

エクスパンスの世界では、まだ人類の航海(航宙)技術が未熟なので、

物語の舞台は太陽系の内側にとどまっています。

しかし、そのテリトリーのなかに人類は植民地を築き、

やがて地球・火星・小惑星帯という3つの勢力に分かれていきます。

かつての米ソ冷戦下のような緊張が各勢力の間に漂う政治状況のなか、

ある出来事が……

みたいな話で、政治的軍事的駆け引きがスリリングです。

機動戦士ガンダムの影響を受けているかの印象もところどころあります。

 

軍事といえば、エクスパンスではスタートレックに出てくるような

光子魚雷とかフェイザーガンなんて超科学な兵器は出てきません。

現代の延長線上にある核ミサイルとレールガン、ガトリング砲。

ここがなんともシブイですねえ。

宇宙船内では銃を撃ち合いますが、

これって危険じゃないのかしら。

とくに外れ弾は。

潜水艦の中で銃を撃つのといっしょだし。

それと宇宙で発射された弾は永遠に飛び続けて、

やっぱり危険なんじゃないかと思ったりします。

そのへん、ドラマで説明はなかったです。

原作を読めば、書いてあるのかもしれませんが。

 

あと、現代と比べて著しい発展を遂げていたのが医療技術です。

たいがいのケガや病気は治療器具を使ってかなりの程度、

完治できるレベルに達しています。

iPS細胞の技術が応用されているのかもしれません。

 

SFのジャンルとしては地球外生命体ものと書きました。

その部分では、実は新しくはないかもしれません。

SF話としてはどこか既視感はありますので、

どちらかというと現実の社会や政治・経済を未来に置き換えて、

完全なフィクションとして楽しむといった趣向でしょうか。

移民と貧困層、一部の富裕層との格差問題、

ナショナリズムの増大とか、少数民族の独立問題とか、

現代における解決困難な、身につまされるエピソードが出てきます。

あとはドラマの基本、人間がしっかり描かれているってことですね。

人はどういうことで絆や愛を感じるのか。

それは遠い未来でも変わりません。

 

エクスパンス(expanse)とは、

陸地・空・海などの)広がり; 広々とした場所

という意味のようです。

このタイトルには栄光への脱出」(エクソダス:Exodus)

みたいな強い意志も感じました。

シーズン4も製作が決定して、めでたしめでたし。

楽しみなドラマがまた増えました。

 

おっと、今日から「刑事フォイル」、

新シーズンスタートです。

もうテレビにくぎ付けだなあ。