起きる直前まで夢を見てました。
もしかすると夢の内容も、
夢を見たことそのものもエイプリルフール?
ぼくは出張のときみたいにバッグを2つ持ってて、
デパートの化粧品売り場のカネボウで、
歯磨きを買って、その場で磨いてるんです。
黒服の美容部員にお金を払ったら、
その女性がなれなれしくて、
ぼくが歯を磨くために出した道具を
バッグに詰めてくれるんです。
なんか生活臭いものを見られて
恥ずかしいとぼくは思います。
もっとこざっぱりした
旅行用の歯磨きセットみたいなのを
買っておけばよかったと。
だけど女性はまったく気にしないで
手伝ってくれてるみたいです。
そうやって手を動かしながら、
しきりにぼくに気があるみたいに話しかけてきて、
しまいにはギュッと体を押しつけて腕を組んでくるので、
なにするんですか、
やめてください!
とぼくは声を荒げます。
あまりに声が出たので、
まわりのお客さんに気づかれなかったか、
ぼくは不安になりました。
それでも、
私、10、11日は空いてるので、
どうですか?
と誘ってくるんです。
いよいよ、年寄りを狙う詐欺師なのか、
あるいはぼくが化粧品業界紙の社員と知って、
なんらかの便宜を得ようとしているのか、
警戒心がわいてきます。
でも、心のかたすみに、
もしかして都合のいい女性だったら、
むげに断るのももったいないなあ、
と、さもしい、いやらしい気になったりします。
そうこうするうち、
出社時間に遅れそうなことに気づいて
売り場を立ち去ろうとして目が覚めました。

Paul Klee_Seventeen crazy (1923)_2590x2021
今日の絵は「Seventeen crazy」。
20世紀のスイスの画家、パウル・クレーの作品です。