ずいぶん前に録画したNHKのBSプレミアム、
名盤ドキュメント
矢野顕子 "JAPANESE GIRL"
やっと見ました。
面白かった~
和洋融合!天才アッコちゃんのリズム&グルーヴ誕生秘話~
というサブタイトルで、矢野顕子のデビューアルバム
「JAPANESE GIRL」(1976年発売)を取り上げます。
番組ではいろんな収録曲の制作秘話を紹介しました。
始まって15秒くらいのところ、
丘を越えて行こうよ
真澄の空はVほんがらかに
「真澄の空は」と「ほがらかに」がくっついてるんですよね。
再現すべく挑戦します。
原田郁子がピアノを弾いて、ふたりでうたうのですが、
真澄の空はVほんがらかに
のところで、
詰まるみたい
あのつまづく感じがなかなかできない
聞いてるときは、そこがポンって空くのが
楽しかったんだけど、いざ弾こうと思うと
え? ちょっと待って、みたいな
やってみるとすごく難しく感じてしまう
(原田郁子)
と何度も練習をしてようやく弾け(うたえ)るようになります。
だから(モノマネの)清水ミチコさんはすごいんだよね
(坂本美雨)
本当にすごいよね
(原田郁子)
と納得していました。
これを受けて清水ミチコが、
私が初めて聞いたときはね
こういうことしちゃいけないんじゃないかっていうのが
なんかあったんですけど。
と常識的見解を述べるんですね。
わかるわかる。
これってヘタをしたら原曲の改変というか、改悪?
改ざんレベル、ひどければ冒涜っていわれそうですもんね。
すると、矢野顕子。
意図的にどこかを変えてやろうとか、
ここで変拍子を入れよう
っていうふうには考えては実際ないんです。
だけれどもピアノで自分がうたいたいように練習してるうちに、
自分のかたちができてくるときには、どこかにやっぱり
あ! ってのが入ると安心するというかな、
なんかそういう傾向がありますね。
気持ちの良いほうに行くとそうなるって感じでしょうか。
ってことで、矢野顕子の天才性がよくわかる番組でした。
このとき矢野顕子21歳。
まさにジャパニーズガールとして、
A面をロサンゼルスで録音したんですよね。
同じくNHKのドキュメンタリー「プロフェッショナルの流儀」で、
海外ミュージシャンと音楽制作してた
宇多田ヒカルとはまた全然違うスタイルに感心しました。
わかるんだけどうまくできないという感じなのに対して、
宇多田ヒカルをサポートするミュージシャンは、
そもそも彼女はなにがやりたいのだろうと悩んでる感じでした。
どちらも天才なんだろうけど、
矢野顕子は明るくはっちゃけてる感じでした。
このアルバム、持ってた気がするんですけど、
見つかりません。
またCD、借りてみようかしら。