昨日は地元小学校のPTAが主催する
「Kazarakka Concert」(カザラッカコンサート)へ。
今年で26回目だそうです。
会場は小学校の体育館なので、家から歩いて5分ほど。
以前は毎年聴きに行っていたのですが、
このところ忙しくて5年ぶりくらいかもしれません。
出演は地元のコーラス同好会、PTAコーラス部、
午後2時開演。
会場は少子化の影響かお客さんの入りが減ってさびしい感じがします。
以前は後ろのほうしか席が空いてなかったのに、
昨日はバッチリ前から3列目に座れました。
進行は以下の通り。
山の手倶楽部コーラス同好会
1 小さい秋見つけた
2 未来へ
3 心の瞳
平均年齢70~80代でしょうか。
男性4名、女性18名。
男性は黒の蝶ネクタイ、女性はピンクのおそろいで、
衣装に気合い入ってますね。
月2回、芸大出身の先生の指導のもと、練習されてるそうです。
母も生前は加入していました。
母のいた時期はカザラッカコンサートには出てなかったので、
近年(ここ数年?)になってからの参加ですかね。
さすが「山の手」を冠するだけあってエレガント。
指揮者はおられてもテンポは少し走りがちかな?
これはよくわかります。
ぼくもライブではあせってテンポが速くなりますもん。
それと指揮者を見るって、心にゆとりが必要なんですね。
どうしても譜面に目が行きがちです。
これもよくわかります。
うめなかも歌詞カード、見っぱなしですもん。
でもこのお歳まで壇上でうたえるってだけですごいと思います。
キロロの「未来へ」を経て3曲目の「心の瞳」で安定してきました。
知らなかったけど、これ、ウィキペディアには、
坂本九の生前最後のラジオ番組で「心の瞳」を聴いた中学校の音楽教師が、
生徒の合唱のために編曲をして広まった。
とありました。
桂坂小学校PTAコーラス部
ぐっと年齢が若返って、全員が女性です。
現在の部員は11名なんだけど、今回はOGが加わって17名で登場。
第1曲 茶かほる~「お茶の京都」
第2曲 懐かしの里山へ~「森の京都」
第3曲 天とつながる海~「海の京都」
初めて聴いたけど、どれも美しいメロディーです。
シンプルなハーモニーで安心して聴けました。
4曲目では小学校の教職員がおそろいのパープルのポロシャツで加わり、
おなじみ槇原敬之「どんなときも」を合唱されました。
こちらは残念ながらハモはなしです。
移動公演 in 京都
さらにぐっとまた年齢が若返って、20代に。
音楽学部の学生たちによるオーケストラの生演奏です。
ざっと見たところ女子が多いですね。
団員60数名の3分の2は女子じゃないでしょうか。
たとえばコントラバスは3名中、男子は1名でした。
「移動公演」というのは、これまで各地の小学校をまわってきたという意味です。
7校まわる予定が台風のせいで内2校は中止になったとか。
で、今回の「 in 京都」は”凱旋公演”ということになります。
オーケストラの始まりはチューニング。
これが聴こえてくるとワクワクしてきますね。
演目は次の通り――
1部
2 楽器紹介コーナー
3 アンダーソン/シンコペーテッドクロック
4 ヴェルディ/乾杯の歌
5 ハチャトゥリアン/レズギンカ
6 エルガー/威風堂々
(休憩)
2部
7 いっしょに歌いましょうコーナー
「ふるさと」「見上げてごらん夜の星を」「桂坂小学校校歌」
8 指揮者体験コーナー
9 ジョン・ウィリアムス/スターウォーズよりメインテーマ
1曲目のラスト、弦楽器の全員のボウが一斉に上がって終わって、
これがすごくかっこよかったです。
楽器紹介コーナーでは、ほぼすべての楽器が紹介されました。
ゲーム音楽やアニメの歌が演奏されたりして、とっても楽しいコーナーでした。
「シンコペーテッドクロック」はその名の通り、
目覚まし時計を楽器にするんですね。
打楽器担当の人が鳴らしていました。
「レズギンカ」もいいテンポで躍動的。
「乾杯の歌」はオペラ「椿姫」からで、男女のオペラ歌手が正装で登場。
バックのオーケストラに負けない歌声を披露してくれました。
「威風堂々」はイギリスの第二の国歌ともいわれる曲だとか。
タンバリンと鈴を持った奏者がずっと立っていて、
その出番がいつかいつかと気をもみました。
かなり後半になってからでしたが、ようやく巡った出番に、
しっかり役割を果たしていました。
体育館の硬いベンチはお尻が痛いので、ここらで休憩があって助かりました。
といっても、座ったままキンドルで小説読んでたんですけどね。
で、2部。
合唱は、お客さん、うたってくださいコーナーです。
「見上げてごらん夜の星を」は子どもと大人がそれぞれ1番・2番を
うたうという趣向でしたが、小学生でこの歌を知ってる子はいたのかなあ。
ちょっと無謀な企画だと思いました。
「桂坂小学校校歌」は客席の子どもたちがきれいな声でうたってくれて、
ほんと心が洗われる思い。
恒例の指揮者体験コーナーは毎回盛り上がります。
小5と小3の女の子ばかり3人が選ばれて前に出ます。
いつもは子どもの指揮といっても、ある程度合わせるという程度でしたが、
今回は小学生指揮者のタクトにオーケストラが忠実に従って演奏しました。
おかげでエンディングがぐずぐずになったことはあったものの、
それはそれで大いに楽しかったです。
最後、ご褒美に指揮棒をプレゼントされたときの子どもたちのうれしそうな顔。
会場から「いいなあ」の声が上がりました。
最後は「スターウォーズ」。
いや~~、これ、生演奏で聴くのは初めてなんです。
正直言ってめちゃくちゃ感動しました。
えええ! ここで、あの楽器が鳴るの? みたいな感じで、
演奏を見ながら聴くって、ほんとに胸躍りますね。
ああ、あの大きな銅鑼はここで鳴るんやとか、
鉄琴がメロディーを刻んでるとか、いろいろと発見がありました。
最後は感動のあまり柄にもなくちょっと涙ぐんでしまって。
これも加齢のせいかいのォ。
けっこうここまで盛りだくさんで満腹感いっぱいだったんですけど、
アンコールでオッフェンバックの「天国と地獄」を。
これまた、だれもが知ってる曲だけに、盛り上がりました。
こうして有名な曲のさわりだけを聴かせてもらえるって、
クラシック初心者にはありがたいことです。
オーケストラの醍醐味も満喫できました。
水野晴郎じゃないけど、
いや~、音楽って本当にいいもんですねえ
と思いました。
出演者の皆さん、主催者の皆さん、とっても楽しいコンサートを、
ありがとうございました!
また来年も聴きたいです。