うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

弦高で闘うバンジョー弾き

芸術は爆発だ

って、ありましたけど、

闘うという意識で音楽に取り組んでいる人がいるのですね。

2001年というと遠い話でしょうか。

 ベラ・フレック&フレックトーンズの「アウトバウンド」、
というアルバムが、第43回グラミー賞の、

【最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム】部門で
選ばれました。

ぼくは全然知らなかったんですけど、

ベラ・フレックという人、バンジョー奏者なんですね。

ウィキペディアでは、こんなふうに。

フレックはテレビ番組"じゃじゃ馬億万長者"のテーマソングになっていた、

アール・スクラッグスの演奏を聴き、バンジョーに興味を持つ。

あったあった、じゃじゃ馬億万長者、ぼくも見てました。

ライフルを撃ったら地面から石油が湧いて、

田舎者の一家が大金持ちになる話。

 

フレックは1977年頃にデビューして、

ブルーグラスの世界ではトップクラスのバンジョー奏者だったそうです。

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めっちゃかっこいい演奏ですね。

リズムで攻めてます。

ブルーグラスの最先端を走ってる感じ。

学生時代にレコードがすり減るくらい聴いた、

デヴィッド・グリスマン・クインテットを思い出しました。

でも、本人はこんなんじゃあ満足できないってことでしょうか。

 

できる人って、ひとところにとどまってられないのですね。

フレックは1988年に自身のバンドを結成します。

バンジョーエレキベースシンセサイザードラムに
ブルースハープという非常に珍しい編成で、

コンテンポラリージャズに分類するしかないような
新し音楽を始めます。


ブルーモントルー・ジャズ・フェスティバルに出てるのが、これ。

全部はよう聴きませんでした。

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彼のバンジョーはかなり弦高が高いそうです。
それだとさぞ弾きづらいことでしょう。

高すぎると自分でも思うけど、バンジョーと闘っているんだ。
闘っているというのがいいと思うんだ。
流れるようなバンジョーよりも、

意識的にでも俺は弾いているんだという感じが

ライブではエキサイトしていいんだ。
本当に高すぎて困ることもあるけど、それがいいんだ。

弾きづらいのがいいのだというその感覚、

常人には理解できません。

芸術家はどんどん高みを目指すのですね。

高みに登れば登るほどついて行ける人は少なくなります。

 

こちらはジャズでよく演奏されるチック・コリアの「スペイン」。

バンジョーで聴くのは初めてです。

再生回数、すくなっ!

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こっちは多いです。

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