うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

ふめくりふめくら

クラシックTV

ピアニスト・清塚信也のEテレ音楽番組、ときどき見てます。

こないだはジャズピアニスト、ビル・エヴァンス特集でした。

ビル・エヴァンスマイルス・デイヴィスとともに、

ビバップ・ジャズ全盛だった1950年代、

モード・ジャズを創始して、

ジャズの歴史を変えたという話でした。

 

ビバップは速いテンポと即興演奏が真髄。

それを実現するには規則性が必要なので、

コード進行が決まっているということでした。

ビバップの曲のコード譜を見ると、きっちりコードが並んでます。

 

これに対して、モードは、ジャズは自由であるべきとの考えから、

決め事は少なく、コードも3つくらいしか出てきません。

たとえばDドリアンの音が響いているなかで、

自分が美しいと感じる音を鳴らせばいいという感じで、

自由度が高くて、演奏家の個性を重視した音楽です。

 

といった解説があって、番組のラストは、

中学生の頃からエヴァンスの音楽にハマっているという、

江﨑文武という音楽家清塚信也のピアノデュオでした。

あの名曲、

Waltz for Debby

です。これ、ぼくも学生時代にアルバムを買いました。

www.youtube.com

 

だけど、清塚&江崎の演奏を見て、

えええええ! と思ったんですよ。

あれほど、ビル・エヴァンスの音楽は自由で美しく決め事がない

と言っておきながら、ふたりはコード譜どころか、

楽譜を見ながら弾くんです。

しかも譜めくり(Page-turner)をつけて。

奏者の背後に黒マスクをつけた男性が黒子みたいに座っていて、

タイミングよく譜面をめくってました。

譜めくりとは、独奏者、ピアニストなどが

演奏中に楽譜をめくる人物、およびその行為を指す言葉

だそうです。

 

気になって調べてみました。

譜面が読めるだけじゃ務まらない、難しそうな仕事です。

www.youtube.com

 

こんな記事もありました。

譜めくり」の収入は、1仕事5,000円位だそうです。

ですから「譜めくり」だけでは食べていけないので、

他の仕事との掛持ちの方がほとんどです。

譜めくり」専用のプロダクションがあるそうで、

そこから仕事を斡旋されるそうです。

譜めくりという仕事【プロの技が光る職業】 | otomamire

へーーーーーー!

いろんな仕事があるのですねえ。

 

練習用なのか譜めくりの機械まであるようです。

自動楽譜めくり機「Doremi-Flipper」 | 有限会社エフ・アンド・エフ

驚きです。

プリンターのピンチローラーみたいなので、

ページ送りするのかなあ。

途中でくしゃくしゃにならないかしら。

 

で、ふめくりで思い出したんです。

なかせさんって「フニクリフニクラ」が嫌いなんですよ。

それ聞いたときはのけぞりました。

あと「ドレミの歌」も「天使のハンマー」もいやだって。

大好きでうたってはるとばっかり思ってたのに、

とっても意外でした。