クラシックTV
ピアニスト・清塚信也のEテレ音楽番組、ときどき見てます。
こないだはジャズピアニスト、ビル・エヴァンス特集でした。
ビル・エヴァンスはマイルス・デイヴィスとともに、
ビバップ・ジャズ全盛だった1950年代、
モード・ジャズを創始して、
ジャズの歴史を変えたという話でした。
ビバップは速いテンポと即興演奏が真髄。
それを実現するには規則性が必要なので、
コード進行が決まっているということでした。
ビバップの曲のコード譜を見ると、きっちりコードが並んでます。
これに対して、モードは、ジャズは自由であるべきとの考えから、
決め事は少なく、コードも3つくらいしか出てきません。
たとえばDドリアンの音が響いているなかで、
自分が美しいと感じる音を鳴らせばいいという感じで、
自由度が高くて、演奏家の個性を重視した音楽です。
といった解説があって、番組のラストは、
中学生の頃からエヴァンスの音楽にハマっているという、
あの名曲、
Waltz for Debby
です。これ、ぼくも学生時代にアルバムを買いました。
だけど、清塚&江崎の演奏を見て、
えええええ! と思ったんですよ。
あれほど、ビル・エヴァンスの音楽は自由で美しく決め事がない
と言っておきながら、ふたりはコード譜どころか、
楽譜を見ながら弾くんです。
しかも譜めくり(Page-turner)をつけて。
奏者の背後に黒マスクをつけた男性が黒子みたいに座っていて、
タイミングよく譜面をめくってました。
譜めくりとは、独奏者、ピアニストなどが
演奏中に楽譜をめくる人物、およびその行為を指す言葉
だそうです。
気になって調べてみました。
譜面が読めるだけじゃ務まらない、難しそうな仕事です。
こんな記事もありました。
「譜めくり」の収入は、1仕事5,000円位だそうです。
ですから「譜めくり」だけでは食べていけないので、
他の仕事との掛持ちの方がほとんどです。
「譜めくり」専用のプロダクションがあるそうで、
そこから仕事を斡旋されるそうです。
譜めくりという仕事【プロの技が光る職業】 | otomamire
へーーーーーー!
いろんな仕事があるのですねえ。
練習用なのか譜めくりの機械まであるようです。
自動楽譜めくり機「Doremi-Flipper」 | 有限会社エフ・アンド・エフ
驚きです。
プリンターのピンチローラーみたいなので、
ページ送りするのかなあ。
途中でくしゃくしゃにならないかしら。
で、ふめくりで思い出したんです。
なかせさんって「フニクリフニクラ」が嫌いなんですよ。
それ聞いたときはのけぞりました。
あと「ドレミの歌」も「天使のハンマー」もいやだって。
大好きでうたってはるとばっかり思ってたのに、
とっても意外でした。