うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

見ればわかるアーティスト

古いレコーダーに録画したまま残っていた映画、

アーティスト

予備知識なしに見たので、

モノクロでしかもサイレントという形式が、

ちょっと意外でした。

フランス映画として初の米アカデミー作品賞受賞作となったそうです。

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2012年の映画なんですね。

内容はハリウッド映画によくあるスタ誕ものです。

舞台は1927年のハリウッド。

サイレント映画のスター男優が、

オーディションに来た新人女優を引き上げてやったことで、

女優はスターへの階段を駆け上っていきます。

おりしも映画はサイレントからトーキーのへの移行期。

サイレントに固執し続ける男優は落ちぶれていって、

しかも大恐慌で破産する失意の日々、

それを陰ながら見守っていた女優は……、

てな内容です。

 

主演のジャン・デュジャルダンはちょっとレット・バトラー似かな。

クラーク・ゲーブルとフレッド・マクマ レーを足したような、

キザな二枚目と人の良いおじさんが同居したようなキャラクターです。

 

映画の冒頭、サイレント映画の上映場面があって、

スクリーンの前に陣取ったオーケストラが、

生で映画音楽を演奏します。

豪華ですね。

 

サイレント俳優としてのプライドを捨てて、

トーキーへ転向するべきか、主人公は葛藤します。

そんなとき、暮らしの中に音が息づいていることに

彼が気づく場面があって、そこだけに音が聴こえます。

そういう演出が印象的でした。

あと愛犬の名優ぶりも一興を添えます。

 

あとはハッピーエンドのラスト、

主人公が女優とタップダンスを踊る場面が楽しいです。

ここまですーーーーっと見られるってのは、

サイレントの力なんでしょうか。

とにかくセリフがなくても見てればわかる

というつくり方が心地いいです。

 

この映画の前に「マリー・アントワネット」を見ました。

こちらは2006年の映画。

衣装やベルサイユ宮殿、プチ・トリアノン

お菓子なんかの映像は美しかったけど、

お話としては単調でした。

悲劇の結末を描かないのは一つの考え方なのでしょう。

ソフィア・コッポラ監督作品です。

ちょっと前衛が入っていたからか。

劇中の舞踏会で使われる音楽も現代的なポップスでした。

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