うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

ダウントン・アビーに再会

映画版の2作目を見ました。

ダウントン・アビー/新たなる時代へ

www.youtube.com

 

今作は雨漏りのする大邸宅“ダウントン・アビー”の

屋根の修理代を稼ぐために、

ハリウッド映画のロケ隊を受け入れるという話と、

先代グランサム伯爵夫人バイオレットが、半世紀も昔、

人妻時代に交際のあったフランス貴族(故人)から、

南仏の別荘を贈られることになり、

その遺贈の経緯を聞くために、

グランサム伯爵一家がリヴィエラへと向かうという話と、

同時進行の二本立て。

 

いや~~~、よかったあ。

大勢の登場人物の顔を見分けるのが苦手で

声優の声で聴き分けてるぼくは、

字幕版しかなかったのが残念でしたけど、

それもよしとします。

映画版には、いい人しか、いい話しか、出てこないんです。

それもよしとします。

シーズンを重ねて慣れ親しんだ懐かしい面々に

再会できる喜び、これに勝るものはないです。

 

ダウントン・アビー」は優れた群像劇です。

www.downtonabbey-tv.jp

20世紀初頭、身分制が色濃く残る社会ながら、

伯爵は当然ですが、召使や小作人たちも、

それぞれの立場で誇りをもって生きる姿が

ユーモアを交えつつ美しく描かれます。

ゲイの執事だって温かく遇されています。

伯爵家の長女メアリーは夫の不在中に、

好みの紳士から求愛をされますが、

(意外にも)羽目を外しません。

ぼくのお気に入りのメイド長アンナはとっても幸せそう。

料理長助手のデイジーにも見せ場があり、

さえない下僕のモーズリーだって隠れた才能を発揮します。

ドラマ版ではなじみの人物がここぞという場面で、

キラっと輝く出番を与えられているのを見られるのが、

映画版の愉しみです。

めちゃめちゃ忙しいのに一気見してしまいました。 

 

 

 

今朝の名画はサージェント(1856年-1925年)

というアメリカ人画家の作品。

ダウントン・アビー」にちなんで、

ドレス姿の美しい女性の肖像です。

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ジョン・シンガー・サージェントは

19世紀後半から20世紀前半のアメリカの画家。

パリでアカデミックな美術教育を受けたが、

同時に印象派の影響も受けた。

天性の筆使いと特徴を見事に表した肖像画

アメリカとイギリスにおいて大きな成功を収めた。

1884年、パリのサロンに出品した『マダムX』は

明らかに当時の実在の人妻を描いており、

あまりにも官能的であり品がないとして

当時の批評家から非難され、スキャンダルに発展。

翌年、パリからロンドンに居を移すことになる。

1907年以後の晩年は水彩の風景画を主に制作した。