今度のライブ、あさってに迫ってきました。
なかせさんの要望で「だれかが風の中で」をやるんです。
作曲が小室等ってのは知ってました。
上條恒彦+六文銭の「旅立ちの歌」と兄弟みたいな歌ですもんね。
ご存じ「木枯し紋次郎」の主題歌です。
作詞は和田夏十(なつと)という人。
(市川崑監督の奥さんらしいです)
ウィキペディアによると、
和田は連用中止法を駆使して感情のほとばしりを表現
とありました。
連用中止法?
初めて聞く言葉です。
調べてみると、
連用形をそのままに文中で用いること。
う~ん、よくわからない。
ほかのサイトでは例が出ています。
文を中止する(途中でいったん止める)働きがあります。
虫は死に、草は枯る。
というときの「死に」は文を中止するために使われている連用形です。
「昼働き、夜学ぶ」の「働き」や、
「冬暖かく、夏涼しい」の「暖かく」などのように
述語となっている用言を連用形によっていったん切り、
あとへ続ける方法。
述語となっている用言の連用形を用いて、
文をいったん中止し、次に続ける述べ方。
「天高く、馬肥ゆ」「よく学び、よく遊べ」
「腐ったものを食べ、腹をこわす」の類。
中止法に用いられた用言とそれに続く部分との関係は、
時間的な前後を問わず並列する場合と、
時間的な進行の順序に従って述べる場合とがある。
なんとなくわかってきました。
そもそも連用形ってなに?
と思った人。実はぼぼくも思ったんです。
中学生向けの解説を読むと、
「連用形」とは何ですか、これに答えるには、
◇うしろに “ます” を付ける
これが一番です。
日本語のルールで、丁寧語の「ます」は、
“連用形” からつながる!
と決まっています。したがって――
書きます という、“ます” とつながるのが「連用形」なのですね!
(「書き」の部分が、連用形です。)
連用形の発見の仕方はわかりましたが、
「連用形とはなにか」の答えではないですね。
国文法の解説では、
活用する語の語形変化のうち、文中で文を中止するときの形。
なんだかこれもなあ。ますますわかりにくいです。
調べていくと、用言とはなに? 助動詞とは?
と次々に疑問が湧いてきて
簡単に理解できるところまでいきませんました。
とにかく、歌詞の中のこういうところ、
雲は焼け
道は乾き
の「焼け」「乾き」が連用中止形なんでしょう。
動詞を言い切らないままにすると、
動きが続いていくイメージになりますね。
英語のing(現在進行形)みたいなもんでしょいうか。
こういう事前情報があるので、
あさって、なかせさんは、
雲は焼けます
道は乾きます
とはうたいません。
当たり前か。