うめはらなかせはギター1台、譜面台も1台ってのが、
創業以来(?)の演奏スタイルだったんですけど、
コロナ対策で、譜面台は各自1台になりました。
うたいたい歌詞カードがすぐに出てこなくて、
練習の効率はかなり落ちます。
といっても二人だけのことですのでね。
大した問題じゃないです。
ところが、オーケストラのような大所帯になると
いろいろ問題もあるようで、
そこらあたりのことをびわ湖ホールの芸術監督、
ステージ上の奏者をどのように配置するかについては、
多分再開ギリギリまで試行錯誤が続くだろう。
先日、ウィーンフィルの公演再開が話題となったが、
彼らは様々な実験を重ねて専門家とも協議した上で、
「今まで通り通常の配置で演奏しても感染リスクは少ない」
と結論づけ、それを実行に移した。
ある意味勇気ある決断であるが、
徹底したゼロリスクが求められる日本では、
まだ到底理解が得られるとは思えない。
日本人って科学的事実とか理性のみを信じて行動できないんですねえ。
なんとなくの「空気」があって、それは独特の清浄意識なのか、
あやふやな理由で科学的合理主義が追いやられます。
舞台に上がる演奏者の具体的な並び方までは言及されておらず、
各オーケストラのステージ係は頭を悩ませている。
国がはっきりしたガイドラインを示してくれないから
地方が困るという構造とよく似てますね。
それが決まったとしても、
演奏者には新しい並び方に対する慣れが必要だろう。
各奏者の間の距離を多く取れば
お互いに今までとは聴こえ方が違ってくるし、
指揮者の見え方、周りの奏者の気配の感じ方なども当然変わるからだ。
ちょっとした位置関係の違いが演奏に影響を及ぼすのですね。
オーケストラって繊細な集団です。
また、通常2人で1台の譜面台を使用する弦楽器奏者は、
譜面台の共有ができず1人1台ずつ使用することになり、
譜めくりのタイミングが全員同じになってしまうので、
ぺージが左右反対の楽譜を作成し、
1人おきにそれを使用するなどの工夫も必要になってくる。
ここ、うめなかと同じ問題で、譜面台は各自に1台となった
ところまではわかるのですが、そのあとの意味がわかりませんでした。
譜めくりのタイミングが全員同じになってしまう
と具合が悪いんですね。
クラシックコンサートを見慣れてないもので。
汗でも飛んできたら困るので、
指揮者からは出来るだけ離れて座りたいと思っている奏者は
普段から多いと思われる。
そ、そうなんや!
普段からみんなそんなこと思ってるんや!
しかしこのように変則的な並びにおいて指揮者の役割は大きい。
しっかりと楽器間の音量バランスを取ること、
奏者との距離が遠くなるので明瞭な指揮をして
アンサンブルの手助けをすること、
そして余計なストレスを与えないよう自然な音楽作りを
心がけていくことなどが求められる。
透明シールドの使用もいとわないので、
どうか大切にしてほしい。
指揮者は音量のバランスを取ることも仕事のうちやったんですね。
勉強になりました。