いまNHKのBSでやってる
刑事ルーサー
というBBC製ドラマが面白いです。
同じ時間帯で、これの前にアガサ・クリスティーのドラマがあって、
それを録画していたら、終わったあとも録画されてて、
なんの気なしに見たら思わぬ拾い物でした。
結局、クリスティーはまだ見てないんですけどね。
主人公は黒人刑事ルーサー。
偏執的なまでに捜査にのめりこむ型破りな刑事です。
そういう主人公は刑事ドラマの定番ですけど、
その偏執ぶりを理解する人間は警察の中にはいなくて、
同類である偏執的犯罪者のみ。
いつの間にかその犯罪者と疑似的な友情関係で結ばれる、
(女性なので疑似的な恋愛関係になるかも?)
という仕立てはなかなかユニークです。
まあ、そういうこじれた関係もこうしたドラマでは
珍しくないかもしれないけど。
ドラマの中で、こんな会話が出てきます。
ルーサーは40代くらいですかね。
刑事部屋の床に写真やら資料を、
自分を中心に放射状に広げて見下ろしています。
そこへ若い刑事Bが入ってきて、
なにをしているのかルーサーAに訊ねます。
A これはカットアップ技法といって、
素材をランダムに切り刻んで、
新しい形やパターンを探る。
B どこで学んだんです?
A デヴィッド・ボウイ。こうして歌詞を作ってたそうだ。
B ファンなんだ。
A ファンには見えないか?
B エイリアンの歌とかどうなんですかね。
A ボウイはエイリアンだけじゃない、今度テープをつくってきてやる。
B え! いまどきテープ?
A ああ。
C デヴィッド・ボウイ方式か……
最後のCはルーサーと同年輩の刑事です。
見てすぐにデヴィッド・ボウイ方式とわかるってことは、
それだけ有名なんでしょうか。
日本でいうならさしずめKJ法?
エイリアンの歌とは「スターマン」のことかしら。
刑事ルーサーは、シーズン5まで製作されてるそうです。
Hulu(フールー)なんかでは見られるみたい。
でも受信料をちゃんと払ってるので、
NHKでやってくれるのを楽しみに待つとします。