うそ!
下書きをしていた日記が、
タイトルを残して全部消えてました。
気を取り直して書いてきましょう。
失われた〇〇ってロマンありますよね。
失われた恋もロマンかもしれないけど、
ぼくには失われた遺跡がロマンです。
京都でいえば、秀吉が建てた方広寺の大仏。
これなんか現存してたらいまどきすごい観光名所です。
調べてみると何度も焼失していたようです。
ウィキペディアによると4代目まであったんですって。
4代目大仏が造られたが、1973年に
失火によって焼失した
これ、読んで、びっくりしました。
ぼくが20歳のときのことだから
覚えていていいはずなんだけど、
まったく記憶にありません。
造立されてからまだ歴史が浅かったためか、
4代目大仏の知名度はいまひとつであったようであり、
拝観者もさほど多くなかった。
とも書いてありました。
なので、そんなに報道されなかったのか……。
あとは伏見城とか京都新城とか、
元通り残ってたらいいなあと思います。
いま住んでる人はどうなるねんって話ですけど。
そんなことを考えていて、
こないだNHKで白河上皇を取り上げた
「英雄たちの選択」を見てたら、この塔が紹介されたんです。
白河上皇って、いくら権力があっても意のままにならない
三不如意(賀茂川の水、双六の賽、山法師)の逸話で有名ですよね。
それはともかく、京都にはけっこう高い塔が、
かつてはあったという話にはワクワクさせられます。
これも調べたらいくつも「幻の塔」が出てきました。
下のサイトに京都の塔MAPが掲載されています。
八角九重塔
八角九重塔はいまの動物園の中に建っていました。
1077年に完成した法勝寺の境内に。
高さ約81メートルの9層(現在の20~27階建てビルに相当)。
巨石と粘土で地盤改良したおかげで、
2度の大地震にも倒壊しませんでした。
しかし、1208年に落雷で焼失。
すぐに再建されますが、それも1342年の火事で焼失したそうです。
惜しいですねえ。
いま残ってたらどんな威容を誇ってたことでしょう。
相国寺 幻の七重塔
御所のお隣り、相国寺に七重塔が立っていました。
洛中洛外図屏風は、この塔にのぼって描いたという説もあるとか。
高さは約109m。
こちらも落雷で焼失したようです。
金閣寺の「幻の塔」
七重塔「北山大塔」は高さ約110m
(30階建てのビルに相当)で、
日本史上最も高い木造建築物だそうです。
北山大塔は、義満が相国寺に建てた七重大塔が
落雷で焼失した後の1404年、金閣寺の境内――
正確には金閣寺の前身で、
足利義満が晩年に過ごした「北山殿」に、
相国寺と同規模の塔の工事を始め、
義満の死後、未完のまま落雷で焼失した
と記録されているそうです。
共産党議員がその存在について国会質問してるのが面白いです。
西寺の五重塔
平安京の玄関、羅城門の西に建てられた
幻の大寺院・西寺(さいじ)にあったとされる五重塔。
幻の大寺院の中の幻の塔で、幻だらけですがな。
東寺の五重塔と同じ規模(約55m)ではないかと推定されています。
これまで幻だったけど、実際に建っていたことは
確からしいとのことですね。
こうして見てくると地震より落雷のほうが
塔には脅威だったようです。
避雷針みたいなのが建てられなかったのかなあ。
(塔そのものが避雷針になっちゃったというか)
幻の塔の数々、焼失して残念に思います。