うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

京都の高い高い②

うそ!

下書きをしていた日記が、

タイトルを残して全部消えてました。

気を取り直して書いてきましょう。

 

失われた〇〇ってロマンありますよね。

失われた恋もロマンかもしれないけど、

ぼくには失われた遺跡がロマンです。

 

京都でいえば、秀吉が建てた方広寺の大仏。

これなんか現存してたらいまどきすごい観光名所です。

調べてみると何度も焼失していたようです。

ウィキペディアによると4代目まであったんですって。

4代目大仏が造られたが、1973年に

失火によって焼失した

これ、読んで、びっくりしました。

ぼくが20歳のときのことだから

覚えていていいはずなんだけど、

まったく記憶にありません。

 

造立されてからまだ歴史が浅かったためか、

4代目大仏の知名度はいまひとつであったようであり、

拝観者もさほど多くなかった。

とも書いてありました。

なので、そんなに報道されなかったのか……。

 

あとは伏見城とか京都新城とか、

元通り残ってたらいいなあと思います。

いま住んでる人はどうなるねんって話ですけど。

 

そんなことを考えていて、

こないだNHKで白河上皇を取り上げた

「英雄たちの選択」を見てたら、この塔が紹介されたんです。

白河上皇って、いくら権力があっても意のままにならない

三不如意(賀茂川の水、双六の賽、山法師)の逸話で有名ですよね。

それはともかく、京都にはけっこう高い塔が、

かつてはあったという話にはワクワクさせられます。

これも調べたらいくつも「幻の塔」が出てきました。

下のサイトに京都の塔MAPが掲載されています。



八角九重塔

www.arukumachikyoto.jp

八角九重塔はいまの動物園の中に建っていました。

1077年に完成した法勝寺の境内に。

白河上皇が20代の天皇時代につくったこの塔は、

高さ約81メートルの9層(現在の20~27階建てビルに相当)。

巨石と粘土で地盤改良したおかげで、

2度の大地震にも倒壊しませんでした。

しかし、1208年に落雷で焼失。

すぐに再建されますが、それも1342年の火事で焼失したそうです。

惜しいですねえ。

いま残ってたらどんな威容を誇ってたことでしょう。

 

相国寺 幻の七重塔

kyotolove.kyoto

御所のお隣り、相国寺に七重塔が立っていました。

洛中洛外図屏風は、この塔にのぼって描いたという説もあるとか。

高さは約109m。

こちらも落雷で焼失したようです。

 

金閣寺の「幻の塔」

www.sankei.com

七重塔「北山大塔」は高さ約110m

(30階建てのビルに相当)で、

日本史上最も高い木造建築物だそうです。

北山大塔は、義満が相国寺に建てた七重大塔が

落雷で焼失した後の1404年、金閣寺の境内――

正確には金閣寺の前身で、

足利義満が晩年に過ごした「北山殿」に、

相国寺と同規模の塔の工事を始め、

義満の死後、未完のまま落雷で焼失した

と記録されているそうです。

共産党議員がその存在について国会質問してるのが面白いです。

yamane-tomofumi.jp

 

西寺の五重塔

www.sankei.com

平安京の玄関、羅城門の西に建てられた

幻の大寺院・西寺(さいじ)にあったとされる五重塔

幻の大寺院の中の幻の塔で、幻だらけですがな。

東寺の五重塔と同じ規模(約55m)ではないかと推定されています。

これまで幻だったけど、実際に建っていたことは

からしいとのことですね。

 

こうして見てくると地震より落雷のほうが

塔には脅威だったようです。

避雷針みたいなのが建てられなかったのかなあ。

(塔そのものが避雷針になっちゃったというか)

幻の塔の数々、焼失して残念に思います。