ビートルズがない世界って想像できますか。
そんな想像をしてみたのがこの「イエスタデイ」、
イギリスのファンタジー・ コメディ映画です。
アマゾンプライムで観ました。
以下、多少ネタバレが入っているので、
これから映画を観たいって人は読まないほうがいいかも。
世界が突然12秒間の停電になって、
直後からビートルズを知るのは、売れないシンガーソングライター
の主人公ジャックだけになってしまうという設定なんです。
ジャックはビートルズ作品を自作と偽って(わざとじゃないけど)、
世界デビューを果たします。
主役のヒメーシュ・パテルは見た目インド系で珍しいなあと思ったら、
アフリカ系だったようです。
恋人役の女優はどこかで見たことあると思ったら、
「ダウントン・アビー」のレディー・ローズ役、
前2作であんなに魅力的だったのに、ふつうの女の子です。
年齢によるものか演技のせいなのか……。
とにかくビートルズの曲がたっぷり聴けて、
どれもこれも名曲なんだってことが再認識できる映画です。
ただし、どんなに名曲であっても売れない歌手が
聴く気のまったくない聴衆の前でうたったら、
やっぱりウケないんですねえ。
たぶんそうだと思います。
エド・シーラン(本人)が出てきて、重要な役割を果たします。
ビートルズの曲に負けたとエド・シーランが思い知るって筋書も、
相手がビートルズだからこそですね。
アルバムのタイトル案ではジャックが提案する、
「ホワイトアルバム」がプロデューサー連中に却下されます。
多様性に配慮していないからって理由です。
笑えます。
「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」
は単語を羅列しただけで長すぎると、これも却下。
なにを言うかではなく、だれが言うかが大事ってことですね。
ビートルズを知らないいまの若い人はふつうに
ヘンテコって思うのかもしれません。
ビートルズが大好きな人も、そうでない人も、
最後はとっても清々しい気持ちになれるオススメ映画です。