話し言葉の変化についていくのは大変です。
「キモイ」って言われ始めたのはいつ頃からでしょう。
好きじゃないけど、そういう言い方が広まってきたんや~
と思ってたら、今度は「エモい」。
初めて聞いたときはなんのことか想像できませんでしたけど、
エモーショナル(情緒的・感動的)なことを言うんですね。
「泣ける」と同義語みたいな使われ方もしています。
で、こないだ紹介したスピッツの「渚」、
その中に出てくるアウトロ(後奏)のコードが、
若いミュージシャンには「エモい」んですって。
改めて3:17あたりから聴いてください。
柔らかい日々が 波の音に染まる 幻よ 覚めないで
渚は二人の 夢を混ぜ合わせる 揺れながら輝いて
という大サビが終わって、3:47あたりからがアウトロってことでしたね。
そして「エモい」といわれたのが4:04あたりからのアルペジオです。
これ、Em7→Cadd9→Dadd9→Dadd9ですけど、
若いミュージシャンにいわせると、
久石譲的で「情緒のある」「日本的」な独特な「泣き」のコード
なんですって。
ちょっと指のポジションを書いてみました。
Em7
EADGBE
0*402*
Cadd9
EADGBE
*3402*
Dadd9
EADGBE
*5402*
Dadd9
EADGBE
*54020
そっかあ、こういうコードが若いミュージシャンには、
「独特で日本的」って感じられるんやなあって思ったんです。
けど、同時に思ったんです。
S&GとかCSN、聴いたことないの?
J-POPは聴いても、洋楽は聴かんの?