PPKといえば「ジェームズ・ボンドの銃」、
ワルサーPPKしか思い出さなかったんですけど、
ピンピンコロリの略をPPKというんですって。
朝日新聞の記事で知りました。
体育指導が専門の長野県職員が、高齢者との対話の中から
「ピンピン生きてコロリと死ぬ」というフレーズを思いつき、
「PPK運動」として学会で発表したのが1979年。
その後、女性デュオ「ピンコロズ」が
「ピンコロルンバ/ピンコロ音頭」を2004年に発売し、
普及に一役買った。
知りませんでした、そんな歌があったなんて。
調べたらこれですね。
YouTubeには解説があって、
Pin Pin Korori という言葉は日系人の多いハワイでもよく知られているようです。
ちなみに英語ではLive Long, Die Short と云うそうです。
へ~~え!
「長く生きて短く死ね」ですか。
下のは盆踊りの振付を自作されたみたいですね。
なかなかゆるくて楽しいです。
奥さんふたりがそろってないのも愛嬌で。
さらに朝日新聞の記事によると、
もともとは「丈夫であること」に力点があったPPKは、
90年代後半から医療費抑制や介護予防推進の文脈で
使われるキャッチフレーズに変容した
そうです。
財源に限りのある政府はPPKを推進して、
社会保障費を減らそうと考えてるんですね。
そうは問屋が卸さないというのがこの記事の指摘です。
実際は予防医療で生涯の医療費が減ることはなく、
むしろ長生きする分、増える可能性が高い。
この認識は、専門家にほぼ共通する。
お国としては、ピンピンコロリよりも
サッサトコロリのほうがありがたいのかなあ。
誰でも、いつ病気になるかはわからない。
病気とともに長く生きていく可能性があり、
なかなか簡単に死ねない。
その当たり前に向き合わないといけない
と記事は結んでいます。
ピンピンコロリは幻想なんですねえ。
いまの時代、人手不足なので老人はできるだけ長く働いて、
できるだけ税金を納めて、ころっと死んでくれっていうのが
お国の望みなんでしょうか。
ワーク!ワーク!コロリ~WWKかあ。
死ぬまで働きたいってのはぼくの望みでもあるんです。
次から次に仕事でワクワクして最期はコロリといきたい。
結果として、
Live Long、Die Short
なら、いいですねえ。