うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

午後3時半までダイム聴きました

昨日は70thダイムコンサート、聴いてきました。

このパンフレット、保存版なんです。

なぜって第1回から69回までダイムの歩みを記した、

「DIME年表」が掲載されているから。

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これを読むと、ぼくが高校生の頃に出してもらった、

コンサートが1971年10月であることがわかります。

シルクホールでしたねえ。

その前は勤労会館でした。

うん? だれが興味あんねん! って。

 

はい、まあ、前置きはさておいて、今年のダイムも、

お決まり「今はもうだれも」(佐竹俊郎作詞作曲)から始まりました。

以下、トップバッターから順に紹介しましょう。

写真、ピンボケなので、ちっこく使います。

 

PPMダッシュ

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丸井さん、法事の帰りなんでしょうか。

ダークスーツにネクタイ姿です。

ぼくは丸井さんのくたびれたTシャツと白いトレパン姿しか

見たことない気がします。

しかも1曲目、うたってはるんです。

びっくりしました、ちゃんとうとたはるので。

選曲がいいですね。

「For Baby」を聴いたのは久しぶり。

「The Rising of the Moon」は元歌を一節うたってから、

PP&M版をやっていただけて勉強になりました。

 

Pack Up Your Sorrows/悲しみをわが手に

For Baby

The Rising of the Moon

If I Were Free

 

ロットン・サーディンズ

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最年少バンドとして紹介されました。

ブラフォーのコピーバンドとしては最年少ってことですね。

バンド名の由来は聞けませんでした。

鍵盤ハーモニカも使われました。

痛恨のミスはご愛敬で、会場が湧きました。

ちなみにブラフォーの最年長は80歳。

日本でのツアー(最後?)で京都公演は6月2日だとか。

 

WHISKEY IN THE JAR (GILGARRY MOUNTAIN)

Changes /木の葉の丘

Take This Hammer

Let's Get Together

 

B.B&M

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マリーさんのMCが勉強になります。

ベースの人が「固い」と言いましたが、

そんなことないですね。

「わが祖国」を紹介するとき、

これは祖国アメリカを称える歌です

でもこれはアメリカファーストの歌ではありません

とか、3曲目「Such Is Love」

” Love”という言葉は56回出てきます

とか、上品な笑いをつくっておられました。

1曲目は”貨物列車”は13歳の女の子がつくった曲で、

それが世に出たのが50年後の1958年。

いまではアメリカンフォークソング

スタンダードナンバーとなってるそうです。

PP&Mコピーバンドとしては珍しく、

キーボードが編成に入っています。

「Hurry Sundown」とかトランペットとか流れるときは

とても効果的ですね。

でもリードギターと、かぶっちゃうときが少し残念かな。

 

Freight Train

This Land Is Your Land / わが祖国

Such Is Love

San Francisco Bay Blues

 

一匹狼

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そう、聞いたことあるなあ、と思ったんですよ。

出演者のリストを見たときに。

そしたら「尾崎美鈴とオシンコペーション」やってはった、

あの福井さんのバンドやったんですね。

ラジオ番組「ヤングタウン」の「今月の歌」でも

自作曲が1カ月間、流されてたくらいのバンドなんです。

ギターとウッドベースブルースハープ等という

3人編成ながら、なんというド迫力でしょう。

ベースの方はウッドとエレキと両方を、

ハーモニカの方もフルートと小さなアコーディオン

コンサーティーナ?)と、持ち換えておられました。

まあ、音楽と詩の先鋭的なこと。

フリージャズみたいな印象もありました。

プログレッシブフォークと評価されたのもわかります。

全曲オリジナルで、歌も楽器の技術も最高です。

ぼくのなかでは、昨日のダイムでいちばん

尖がってたバンドでした。

前にここでCDを紹介したジッパーズさんが聴かれたら

ハマりはるんちゃうかなと思いました。

 

サマータイム/孤独

もしも

ねこ

とり

イメージの海

 

ちゃんちゃこ

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実はまったく知らないんです。

ちゃんちゃこカンパニーでしたよね。

アイドルグループ的なイメージがある程度で、

ちゃんと聴いたのは初めて。

レコード大賞編曲賞を取られたそうで、

新人賞は次点だったとか。

あの徹子の部屋にも出ておられるのだそうで。

テレビ番組「ヤングおー!おー! 」の「今月の歌」にも登場されたとか、

それは松本隆が書き下ろした歌であるとか。

知らないことだらけです。

今回は、 ギターふたり、ハーモニカ、

キーボード・エレキベース(風花さん?)という編成。

演奏後、ステージに駆け寄る親衛隊(女性たち)からプレゼントが!

アイドル時代はいまも続いてるんですねえ。

 

黄色いカラス

朝焼けの空から

 All My Loving

 君をさらいたい

空飛ぶ鯨

 

ばんばひろふみ

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ギター1本で登場。

そう、これまでステージから聴こえてくるギターの音は

耳にきつすぎて、いまいち心地よくなかったんですけど、

ばんばさんになってアコースティックギターの自然な音がしました。

これ、どういう関係でしょうか。

ジャッケルズ時代の話とか、さすがMC面白いですね。

もとはロック少年だったんですって。

また、うたい終わったあとのお辞儀が長い。

演歌歌手みたい。

プロは違うなあと思いました。

ヒット曲があるって、鉄板ネタですよねえ。

 

春から春へ

愛という名の翼にのって

いちご白書をもう一度

SACHIKO

 

さて、コンサートはまだまだ続きます。

パンフレットには、グリティー・グリーメン、バラーズ、

ブリーカー・ストリート・カルテットの名前が残りますが、

ぼくは所用あって、3時半過ぎには会場を後にしました。

きっとあのあとますます盛り上がったことでしょう。

 

いつもダイムコンサートを聴きに行って思うのは、

昔はこうやった、あの人は、あの時代はすごかった

という話が多いなあということ。

司会の方は、ぜひ若い方にもダイムを継承していってほしいと

おっしゃっていましたが、もっと現在進行形で、

あるいは未来志向で音楽を楽しむ集まりなら、

若い方も参加しやすいのではないかと感じました。

 

ダイムの命名者、藤原洪太さんのビデオメッセージが流れました。

アメリカの田舎の古い教会でやってるような

タダに近いようなコンサートをイメージして

10セント、ダイムと命名しました

という言葉が印象的でした。

そういう意味でのダイムの精神が継承されればいいなあ、

なんて、部外者のぼくは思ったわけで。

 

そうそう、ダイムって毎年暑いなあって思ってたんですが、

今年は涼しかったですね。

会場を出て、外の風に吹かれたとき、

こんな寒いダイムは初めてやと感じました。