昨日、終日働いて、ようやくクルマで帰途につくとき、
カーオーディオをつけたら、PP&Mの「500マイル」が流れてきて、
すごくほっとしました。
「Live in Japan」収録のものです。
夕暮れが迫ってくる京都の町中の風景と、
一日中仕事して、ああ、やっと家に帰れるという気分とが結びついて、
生活のなかに音楽があるって、ええもんやなあと改めて思いました。
音楽は見慣れた日常の風景に意味を与えてくれる
というようなセリフのある映画を、最近見たのを思い出しました。
アカデミー歌曲賞を受賞した
「ONCE ダブリンの街角で」の監督が、
「アベンジャーズ」のマーク・ラファロを主演に描いた音楽映画、
「はじまりのうた」です。
イギリスからニューヨークにやって来た女性シンガーソングライターが、
落ち目の音楽プロデューサーに見出されて、デビューする物語なんです。
一番印象に残っているシーンは、彼女の恋人(人気ミュージシャン)が、
長期のレコーディングから帰ってきたところです。
彼の新曲を聴いていて、彼女は突然ビンタを食らわします。
その曲はどう考えても自分を想ってつくたんじゃなくて、
「新しく好きになった人」のために捧げた曲とわかったからなんです。
しかし、歌詞を聴いてすぐ浮気された!
って悟る女もすごいけど、そんなバレバレの歌を、
恋人に聴かせる男も男ですよね。その結果、
さよ~ならさよな~ら、好きになった人~♪
となるわけですけどね。
あと、この映画で意外だったのは、
「パイレーツ」のときはとっても魅力的だったキーラ・ナイトレイが、
いまいちな見た目だったところ。
ああいう時代もののロングドレスだとわからないんですけど、
裾の短いジーンズとかはくと、スタイルがいまいちなんですよね。
顔もそんな美しいってほどでもなくて、なんでだろうと思ってたら、
こんな記事がありました。
映画「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督が、
同作で主演を務めたキーラ・ナイトレイを痛烈批判した。
キーラはどこへ行くにも取り巻きを連れていて、思うように仕事ができなかった。
キーラは歌手でもギタープレイヤーでもないから、
音楽をリアルに見せるのはすごく難しかった。
なんとかそれらしくしようとしたけど、
キーラはギターを弾くシンガー・ソングライターにはとても見えなかった。
だから、本当に音楽ができるミュージシャンや俳優と仕事をしたかったんだ。
これって、主演女優をボロカスに言ってるじゃないですか。
普通なら自分の映画を称えたいはずなのに、ここまでけなすなんて、
よほど撮影中から腹に据えかねていたのでしょう。
そりゃ、美人に撮れなかったはずです。
だけど、映画としては音楽も良かったし、街中でゲリラライブをする場面や
音楽業界の裏側が覗けて、興味深かったです。
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