うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

キャロル74歳

キャロル・キングの名アルバム「つづれおり」の全曲再現ライヴ

というのをBSで放送してたので録画していて、

こないだ見たんです。

 

「つづれおり」45周年を記念して、2016年7月3日、

ロンドンのハイド・パークでコンサートがあったんですね。

「つづれおり」を史上初めて全曲演奏したとかで、

どの曲も耳になじみがありました。

 

冒頭でいろんなアーティストがビデオで祝辞を述べるんですが、

ジェイムス・テイラーの登場でひと際歓声があがったのはうれしかったなあ。

お客さんに愛されてる感じがしました。

あとグラハム・ナッシュ、デヴィッド・クロスビーも。

 

 あの広いハイド・パークにお客さんがいっぱいで、

老若男女、親子、夫婦、カップルもたくさん混じってて、

ファン層の広さがうかがえました。

みんな曲に合わせて口ずさんでるんですよねえ。

真横でうたわれたら迷惑だけど。

 

キャロル・キングは1942年生まれだから、このとき74歳。

それであのうたいっぷりはすごいです。

いつものかわいい、ちょっとハスキーな声で、

お腹の底からうたう、ほんと誠意と熱意を感じさせる歌声です。

娘さんも出てきていっしょにうたいますけど、

やっぱりお母さんが上手。

キャロル・キングがつくる歌はユニークだけど親しみがあるメロディーで、

万人に愛されるタイプの曲だと思います。

 

ひとつ意外に思ったのは、テレビドラマ『ギルモア・ガールズ』に

テーマ曲として求められた曲が、

男性に寄りそって生きる内容の歌詞だったので、

ウーマンリブ運動全盛の時期にはうたえず、

親子の絆をうたう歌詞に変更したというエピソードでした。

その時期、すでにヒットを連発していた大物だったのに、

そういう配慮をしなければいけなかったのか、

あるいは自分自身がうたう気になれなかったのか、

そこはよくわかりませんが……。

 

それにしても「君の友だち」、みんな好きなんですねえ。

涙ぐんで聴いてる人もいました。

アンコールもこれでした。

夏の午後、日が沈む前に始まったコンサート、

夕景がとくに美しかったです。