暑くなりました。
京都市は35,9度!
昨日から家の中では半ズボンと裸足です。
さて、ABCハウジングの思い出を書いてから、
学生時代の音楽活動が芋づる式に思い出されました。
当時、3人組バンドをやってまして、
小さなプロダクションのお世話になってたんです。
ひとつは十字屋、いまのJEUGIAにあった
J企画っていう部署です。
いかにも自由人っぽい(社内では日陰者っぽい)男性社員さんが、
あちこち連れてってくれて、
デパートの屋上イベントとか出演してました。
もうひとつは今出川寺町だったか(場所はうろ覚え)、
雑居ビルの一室を借りただけの、
ほんと小さなプロダクションで、
こちらも人の好さそうな男性が、
いくつか仕事を紹介してくれたようです。
(こういう営業は全部リーダーの千田君が取り仕切ってました)
ちゃんとしたスタジオでデモテープもつくってもらいました。
そんななかで印象に残ってるのが湯川家具のCM。
これ、テレビCMだったんです。
歌はいまでも覚えてます。
C Am F G7
しあわせさんこちらです しあわせさんこちらです
F C Am F G7 C
ラッキーゾーン 湯川 家具
うたったのはぼくらじゃなくて、
あらかじめ録音された歌が流れて、
ぼくらはうたってるふりだけ。
撮影したのはどこだったか。
太秦の映画スタジオだった気がします。
広いスタジオ内に歌番組みたいなセットがつくってあって、
クレーン撮影車がありました。
そのゴンドラ上にいたのがなんと!
チャンバラトリオで頭(かしら)と呼ばれてた人。
その人がCM監督だったんです。
テレビで見る顔とはまた別の顔で、
ギョウカイだなあって感じました。
エキストラが30~40人呼ばれて、
その中から監督がチョイスして真ん中に人を集めます。
最初に声がかかったのは、郷ひろみみたいな、
色白で眉毛のきりっとした、
いかにもアイドルっぽい、かいらしい男の子でした。
モデル事務所から来たのかなあ。
で、そのアイドル顔の子のまわりに
女の子、男の子を並べていくかっこうで、
最初に監督が指を差したのがぼくでした。
え、え? ぼ、ぼく?
驚いたけど、考えてみたら
ぼくは大きいウッドベースを抱えてたんです。
わざわざこんな重いものを持っていったんだから、
事前に楽器持参で来るよう言われてたんでしょう。
あと、ぼくは赤いセーターを着てたので、
色目的にもよかったのかもしれません。
リーダーの千田君は、監督に指名されてないのに
気がついたら真ん中にいました。
ええ根性してます。
演奏もしてないのに、こんなもらえるの!
と驚いたのは覚えてますけど、いくらもろたのか。
ギャラよりうれしかったのが、
テレビで何回もCMが流れたことです。
自分がうたってるとこをテレビで見られたんです。
(口パクですけどね)
クレーン撮影を活かして、
グググーーゥと視界が広がってくカメラワークです。
YouTubeでさんざん探したけど、見つかりませんでした。
なかせさん、読者の皆さんには作り話と思われそう……。
探したらTikTokで見つかりました!
00:44のとこ見てください!
映ってるの最初だけやん!
50年前のぼく(右横は千田君)。