うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

八六の黒と黄

星野源がホストを務めるNHKの音楽バラエティー

星野源のおんがくこうろん

面白かったです。

www.nhk.jp

星野源って歌とギターの上手な俳優さん兼

シンガーソングライターと思っていたら、

教養も技術もある音楽家だったのですね。

ちっとも知りませんでした。

とくに第1回「ビートの求道者 J・ディラ」の解説。

J・ディラのことも初耳なら、

サンプリングのこととかマニアックすぎてちんぷんかんぷんでした。

だけど、高度な技術論だったことは想像できます。

 

ぼくらになじみ深いのが第3回のガーシュイン

第4回の中村八大でした。

なかでも「黒い花びら」の八六コンビのエピソードが面白かったです。

この歌は映画用につくられたそうなんですが、

映画のプロデューサーに、

君は新人の作曲家だから監督がオーディションする

ついては明日までに10曲つくってこい

と言われて、中村は二つ返事で引き受けます。

だけど歌詞はどうしようと思ってたら、

日劇前でバッタリ永六輔に出会います。

同じラジオ番組のピアニストと台本作家という関係で、

もともと知り合いだったんですね。

頼んでみたら、永六輔も歌詞をつくるなんて初めてなのに

やってみましょうと、これまた勢いで受けます。

 

だけどなんにもテーマがないんじゃ書けないからと、

10曲それぞれに色を決めて作詞しようということで、

その1曲として「黒い花びら」が生まれたそうです。

(番組では曲先か詞先か触れてなかったです)

その40年後にヒットしたのが「黄昏のビギン」なんですって。

ぼくやったら黄色をモチーフに歌詞を書いてといわれて

「黄昏」って言葉は出てこないなあ。

しかし、これ、「黒」の水原弘がうたってたんですね。

www.youtube.com

ビギンがうたってる黄昏のビギンを探したけど、なかったです。