家の中に必ずあるものの一つが、リモコンではないでしょうか。
いつの頃からか、テレビやレコーダーはもちろん、
最近は照明器具にも付いているので、
一つどころか複数個あるという家がほとんどですよね。
昔はチャンネルをガチャンガチャンと回してたけど、
リモコンができて便利にはなりました。
ぼくのICレコーダーにもリモコン付きがありますが、
動いてるかどうか手元で確認できないのが不安でほぼ使ってません。
そして!
先日、Sさんのお宅で拝見したのがリモコン式メトロノーム。
バンドで練習するときに便利なんだそうです。
パイロントランプがピッピッと明滅するだけのものより、
こうして振り子が動くほうがリズムがとりやすいそうで、
確かにそれはわかる気がします。
それに少し離れたところに置きたいときに、
振り子を揺らしてから、えっちらほいと
自分のポジションに戻るのは面倒なので、便利そうって思います。
ちなみに複数のバンドをいくつも結成して数十年も活動されている
Uさんは、練習前に必ずメトロノームでテンポを合わせるそうです。
うめなかではありえないことで、凝る人は凝るもんだなあと感心します。
ところで「メトロノーム」の語源が知りたくてを検索してたら、
こんな曲が出てきました。
「ポエム・サンフォニック」
(フランス語で『交響詩』の意)
使われるのは100台のメトロノームで、
100個が刻むカチカチという音だけを素材とした作品です。
2人以上の「演奏者」がピラミッドの形をしたメトロノームを
100台舞台上に配置し、それらをMM50からMM140の間でセットします。
セットが完了したら、100台のメトロノームをいっせいに動かして「演奏開始」。
メトロノームの最後の1台が作動し終え、音が完全に消えたところで演奏終了です。
ですって。
実験的ではあると思いますが、
こういう「音楽」になんの意味があるのか素人にはチンプンカンプン。
もしもリモコン付きメトロノームを使って、
100台がきれいに同時スタートしたら、
それはもはや芸術じゃない、なんて言われそうです。
うめなかではかつて、メトロノームを第三の「演奏者」に見立て、
ロギンス&メッシーナの「プー横丁の家」を演ったことがあります。
本番では一回やりかけて断念したことも。
メトロノームに合わせるって難しいんですよねえ。
合わせられる人、尊敬します。