うめはらなかせの日記みたいな掲示板2

アコースティックギターの前にすべての曲は平等である

なかせ、大学生になる  (オーボエ編3)

休憩をはさんでオーボエのダブルリードの作り方のお話がたっぷりと

ありました。

 

先生は、原材料の葦を5センチぐらいに切ったものと

それを縦割り三等分にしたものを用意してくださいました。

 

この葦、南仏のものじゃないとあかんそうです。

日本の琵琶湖や淀川のじゃダメだそうで、

明るい陽射しをいっぱい浴びた葦でないとダメなんですって。

 

余談ですけど 昔、近江八幡の水郷巡りの船頭さんに

「ヨシは役に立つからヨシ、アシは何にも使えないからアシ、

で良し悪しってことばができた。」

と教えてもらったんですけどねえ。アシ、役にたってますやんね。琵琶湖のはあかんみたいですけど。

 

オーボエ奏者は所帯道具が多いと言われるそうですが、このサイトの

道具を見れば、大変さがわかりますね。

http://rohrbau-oboe-spiel.music.coocan.jp/sp/tukurikata.html

 

まず、ガウジングマシーンと呼ばれるもので0.6ミリまで削り

それから先端は0.01まで薄くするんですって。

 

ダブルリード、二枚を重ねるのでなく、一枚を二つおりにして

折った山を切って使用するようです。

 

同一面でないと微妙な狂いがくるからなんですって、

繊細なものですね。

 

子供のころストローをペッちゃんこにして

ピーピー吹いてたのと同じですやんねえ。

あれをもうちょっと改良したら、リードが作れるかもなあ。

なんて幼稚ななかせは思います。

 

さて、このリード、演奏会の2週間前ぐらいから準備製作して

2.3本を演奏会の時に用意します。

 

その時のホール、湿度やなんかを考慮して一本を決めはるそうです。

そして、使い捨て。大変な労力です。

 

練習もしなきゃならない、リードもつくらないとだめ、

ぶきっしょな人はオーボエ奏者になれませんね。

 

ちなみに、プラスチックのリードも売っているそうですが、

オーボエ奏者はおおむね自分のリードを作られるそうですよ。

 

ベルリンフィルの第二オーボエ奏者はプラスティックリード

使ってられるんですって。有名な人が使うと世界に広がるのかしらね。

 

つづく