休憩をはさんでオーボエのダブルリードの作り方のお話がたっぷりと
ありました。
先生は、原材料の葦を5センチぐらいに切ったものと
それを縦割り三等分にしたものを用意してくださいました。
この葦、南仏のものじゃないとあかんそうです。
日本の琵琶湖や淀川のじゃダメだそうで、
明るい陽射しをいっぱい浴びた葦でないとダメなんですって。
余談ですけど 昔、近江八幡の水郷巡りの船頭さんに
「ヨシは役に立つからヨシ、アシは何にも使えないからアシ、
で良し悪しってことばができた。」
と教えてもらったんですけどねえ。アシ、役にたってますやんね。琵琶湖のはあかんみたいですけど。
オーボエ奏者は所帯道具が多いと言われるそうですが、このサイトの
道具を見れば、大変さがわかりますね。
http://rohrbau-oboe-spiel.music.coocan.jp/sp/tukurikata.html
まず、ガウジングマシーンと呼ばれるもので0.6ミリまで削り
それから先端は0.01まで薄くするんですって。
ダブルリード、二枚を重ねるのでなく、一枚を二つおりにして
折った山を切って使用するようです。
同一面でないと微妙な狂いがくるからなんですって、
繊細なものですね。
子供のころストローをペッちゃんこにして
ピーピー吹いてたのと同じですやんねえ。
あれをもうちょっと改良したら、リードが作れるかもなあ。
なんて幼稚ななかせは思います。
さて、このリード、演奏会の2週間前ぐらいから準備製作して
2.3本を演奏会の時に用意します。
その時のホール、湿度やなんかを考慮して一本を決めはるそうです。
そして、使い捨て。大変な労力です。
練習もしなきゃならない、リードもつくらないとだめ、
ぶきっしょな人はオーボエ奏者になれませんね。
ちなみに、プラスチックのリードも売っているそうですが、
オーボエ奏者はおおむね自分のリードを作られるそうですよ。
使ってられるんですって。有名な人が使うと世界に広がるのかしらね。
つづく